エギとは?各部名称・シンカー・カンナ・ラトルを解説
2026年08月09日

エギは、エビや小魚のような姿をしたイカ釣り用のルアーです。エサを付ける代わりに、ロッドを振ってエギを跳ね上げ、沈めながらアオリイカに抱かせます。
初めて手にすると、目のようなパーツや小さな羽根、腹側のおもり、後ろの針など、見慣れない部分がいくつもあります。名前が分からないまま説明を読んでも、沈み方や動きの違いはつかみにくいでしょう。
ロッドを振ってエギを動かす操作が「シャクリ」、エギを水中へ沈める時間が「フォール」です。エギは、シャクリでイカに気づかせ、フォールで抱かせるように作られています。各部の役割が分かると、釣り場でどのエギへ替えるべきかも見えてきます。
この記事で分かること
- ラインアイ、ボディ、羽根、シンカー、カンナの場所
- 各部が沈む速さ、姿勢、左右の動き、掛かり方に関わる仕組み
- ラトル入りを試す場面と、万能ではない理由
- 釣行前に確認したい傷、サビ、変形の箇所
PRこの記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。
エギは前から後ろへ見ると分かりやすい
商品パッケージに「ラインアイ」「シンカー」「カンナ」と書かれていても、実物のどこを指すのか分かりにくいことがあります。糸を結ぶ先端から、イカを掛ける後端までたどると、位置と役割をつかみやすくなります。

- ラインアイは、エギを引く向きに関わります。曲がりやぐらつきがないかを見ます。
- ボディと羽根は、シャクリ後の動きとフォール姿勢に関わります。布の剥がれや羽根の欠けを見ます。
- シンカーは、沈む速さと底の取りやすさを変えます。浮きや大きな変形がないかを見ます。
- カンナは、イカを掛ける針です。サビ、針先、針束の開きを見ます。
- ラトルは、音によるアピールを足す仕組みです。水の濁りやイカの反応に合わせて使います。
最初から細かな仕組みまで覚える必要はありません。この5か所が分かれば、エギの状態と交換する理由をひと通り判断できます。
ラインアイは糸を結ぶ金具
エギの先端にある輪がラインアイです。リーダーやスナップを接続する場所なので、根掛かりから外れた後や強いシャクリの後は、輪が曲がっていないか、付け根にぐらつきがないかを見ます。
ラインアイは、エギを引く力が最初に伝わる場所です。明らかな傾きや傷があるまま使うと、本来の向きで動かなくなるおそれがあります。指で無理に戻そうとせず、変形が見つかったエギは予備へ回します。
目とボディは動きと見え方に関わる
目はエビや小魚らしさを出すためのパーツです。目だけで釣果が決まるわけではありませんが、取れかけているなら、ぶつけた衝撃でボディにも傷が入っていないか見ておきます。
ボディの形は、シャクったときの跳ね上がりや左右へのダート、フォール中の姿勢に関わります。表面の布は水中での見え方を作るだけでなく、イカが触れた跡も残りやすい部分です。布が大きく破れて浮いている、下地が広く見えているといった状態なら、動きにも影響しやすいため交換を考えます。
羽根とシンカーが沈み方を決める

羽根は姿勢を安定させる
ボディの左右にある羽根は、水を受けてエギの落ち方を整えるパーツです。急に手前へ滑りすぎるのを抑え、フォール中の姿勢を安定させます。羽根が片方だけ折れていると、沈む途中に傾いたり、シャクリ後の向きがそろわなかったりします。
沈む速さは、羽根だけでなくシンカーの重さやボディの形にも左右されます。浅い藻場でゆっくり見せたい日にはシャロータイプ、深場や速い潮で底へ届きにくい日にはディープタイプが使いやすいでしょう。
シンカーはエギを沈めるおもり
腹側の金属パーツがシンカーです。重さと形、取り付け位置によって、着水後に沈む速さ、底へ触れたときの分かりやすさ、フォール中に頭を下げる姿勢が変わります。エギがシャクリで跳ね、止めると沈む動きは、シンカーの位置と羽根の働きで作られています。
同じ3.5号でも、ベーシック、シャロー、ディープでは沈み方が違います。浅場で沈みすぎて根掛かりが増えるなら遅く沈むタイプ、深場や速い潮で底が分からないなら重く速く沈むタイプへ替えます。色を替える前に、まずエギが狙いたい深さまで届いているかを確かめたいところです。
底に触れたときの細かな擦り傷は珍しくありません。ただし、シンカーが大きく潰れている、接着部が浮いている、手で軽く揺らすと動く、といった状態なら使うのを止めます。重さを足して使う場合も、対応する製品と方法を選び、固定が不安定な状態では投げません。
シャクリからフォールまで各部が働く
エギの部品は、それぞれ別に働くわけではありません。キャストしてからフォールするまでの流れで見ると、どこが動きに関わっているのかをつかみやすくなります。
- 着水から沈下では、シンカーが下へ引っ張り、羽根が水を受けて落ち方を整えます。
- シャクる場面では、ラインアイから力が伝わり、ボディが跳ね上がったり横へ動いたりします。
- 竿を止めた後は、シンカーが前を下げ、羽根が姿勢を整えながらフォールへ移ります。
エギングは、シャクリでイカに気づかせ、止めた後のフォールで抱かせるのが基本です。海底へ着いた感触が分からない日はシンカーの重さや沈下速度を、エギが思うように動かない日はラインの張り方を見直します。シャクリからフォールまでの基本は、こちらも参考にしてください。
カンナは返しのないイカ用の針

エギの後ろに付いている複数本の針がカンナです。魚の針と違って返しがなく、イカが抱いたときに針先へ乗せて掛ける構造になっています。
針先が丸くなっている、錆が浮いている、束が開きすぎている場合は、掛かりが悪くなります。針先は目で確かめ、指でなぞらないようにします。無理に曲げて形を直すよりも、交換を優先した方が安全です。
カンナに海藻やイカの足が残ると、水中でエギの後ろが不自然に見えます。回収したら付着物を落とし、釣行後は真水で塩分を流してから十分に乾かします。針先を保護できるケースへ戻せば、ほかの道具へ刺さる事故も防げます。
傷や変形は色替えの前に見る
エギを替えるときは、カラーや号数に目が向きます。ただ、反応がない理由が道具の傷にある場合もあります。次の状態があれば、同じエギを投げ続けず、修理や交換を考えます。
- ラインアイ:曲がり、ぐらつき、付け根のひび
- ボディと羽根:布の大きな剥がれ、羽根の欠け、左右差
- シンカー:浮き、大きな変形、固定部のゆるみ
- カンナ:サビ、折れ、針先の丸まり、針束の大きな開き
とくにカンナとラインアイは、根掛かりを外した直後に見ておきたい部分です。エギを替える前に状態を整えておくと、次の一投で何を変えたのかも分かりやすくなります。
ラトルは音を足して気づかせる仕組み

ラトルの形や数、収まる位置は製品によって異なります。上の画像は、ボディ内部に音を出す部品が入っていることを分かりやすくしたイメージです。
ラトル入りのエギは、ボディ内部の小さな部品が動いて音を出します。濁り潮で姿を見つけてもらいにくいときや、広い範囲からイカを探したいときに使われます。ラトルの音は、布の色や下地の発光とは別のアピールです。
一方で、音があれば必ず釣れるわけではありません。エギを追っても抱かない、同じ場所で反応が続かないといった場面では、音の出ないノンラトルや、目立ちにくいカラーが合うこともあります。水深と沈下速度を合わせてから音や色を替えると、イカが何に反応したのかも判断しやすくなります。
釣行前に確認する3か所
出発前に、次の順でエギを確認しておくと、海で使い始めてからのトラブルを減らせます。根掛かりを外した後も、同じ順で見直せば十分です。
- ラインアイ:輪の曲がり、付け根のぐらつき、金属の傷を見る
- シンカー:削れ、浮き、変形がないか指で触れて確かめる
- カンナ:錆、針先の丸まり、束の開きを確認する
布の破れや羽根の欠けを見つけたら、予備のエギと入れ替えます。色を替え続ける前に、狙う深さまで届いていたか、エギに傷がなかったかも見直してみましょう。
エギの号数や沈下速度を決めるときは
部品の名前と役割が分かったら、釣り場の水深、潮の速さ、イカの大きさに合わせてエギを選びます。最初の1本を決める手順や、シャロー・ディープへ替える条件は、こちらも参考にしてください。
各部の役割が分かれば、沈み方を変えたいのか、音を足したいのか、それとも傷んだエギを交換すべきなのかを判断できます。ラインアイからカンナまで状態を確かめるだけでも、釣り場でエギを替える理由がはっきりするでしょう。







