穴釣りの仕掛け・エサ・釣り方とブラクリの落とし方を解説
2026年09月02日

穴釣りは、堤防の敷石や岸壁の継ぎ目へ短い仕掛けを落とし、暗い隙間に潜むカサゴやソイを狙う釣り。仕掛けが途中で止まると、底に着いたのか、石へ引っ掛かったのかが分かりにくい。そこで最初は、市販のブラクリ3号へサバの切り身を付け、糸が止まるまで真下へ送ります。
根魚をワームで広く探る釣り方や、堤防・磯で使う一式は、ロックフィッシュの始め方とロックフィッシュの仕掛けとリグの使い分けで詳しく扱います。
底へ着いたら5〜10cm浮かせ、20〜30秒。反応がなければ隣の穴へ移るのが基本。遠投の技術より、足場を変えずに届く穴を選び、着底とアタリを見分けることが先です。
ブラクリの号数とエサの付け方が決まれば、釣り場では安全な穴を選び、着底、アワセ、取り込みへ。ロッドを買い比べたい時や、ワームを投げて根魚を狙う時は、必要な道具と動かし方が変わります。
この記事で分かること
- 穴釣りで狙う場所と魚
- ブラクリの構成、号数、胴突き仕掛けとの違い
- エサを外れにくく付ける方法
- 着底、アタリ、アワセ、根掛かりへの動き
- 潮位と安全、魚を持ち帰る時の注意
PRこの記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。
穴釣りではカサゴやソイなどの根魚を狙う

穴釣りで狙うのは、岩や敷石、消波ブロックなどの障害物まわりで暮らす根魚です。 カサゴ、ムラソイ、タケノコメバル、アイナメなどが、暗い隙間に身を寄せています。
こうした根魚は、ルアー釣りではロックフィッシュと呼ばれる魚たちです。穴釣りでは沖へワームを投げず、オモリと針が近い短い仕掛けを隙間へ真下に落とします。
仕掛けを横へ引いて魚を探すのではなく、魚が隠れている穴へエサを届ける釣り。狙う魚と場所が分かると、短い竿やブラクリが必要な理由もつながります。
穴釣りではテトラや敷石の隙間に潜む根魚を狙う

堤防の上から水面をのぞくと、敷石の切れ目、岸壁の継ぎ目、沈んだ消波ブロックの間に黒く見える部分があります。その暗い空間へエサを落とし、底付近にいる根魚を狙います。
釣り場は、立入禁止ではない堤防や海釣り公園のうち、乾いた平らな足場から真下へ仕掛けを下ろせる場所に限ります。消波ブロックの上を歩かなければ届かない穴や、手すりから身を乗り出す穴は対象から外してください。よく釣れそうに見えても、戻るために一歩跳ぶ場所は選びません。
穴の入口が小さくても、中で空間が広がっていることがあります。反対に、大きく開いていて底が明るく見える場所は、魚が身を隠す陰が少ない。入口の大きさだけで決めず、仕掛けが周囲より深く落ちるか、底まで糸をまっすぐ通せるかで判断します。
だから必要なのは短い竿と太めの糸、ブラクリ
穴釣りでは、遠くへ投げる長い竿より、足元へ仕掛けを入れられる短い竿が適任。魚が掛かるとすぐ奥へ潜るため、柔らかい竿で長く引きを受けるより、穴から離す強さが必要です。長さ、硬さ、ベイトとスピニングの違い、具体的な製品はロッド専用記事へ分けています。
糸はナイロンかフロロカーボンの3号前後が基準です。石や貝に触れる場面が多く、細い糸では表面の傷から切れやすくなります。釣る前に1mほど指でなぞり、ざらつきや白い傷があれば、その部分を切って結び直してください。
仕掛けはブラクリ3号を5個以上。根掛かりを完全には避けられない釣りなので、1個だけでは糸が切れた時点で終わります。加えて、エサ、ハサミ、針外し用のプライヤー、水汲みバケツ、氷を入れたクーラー、ライフジャケットを用意します。
ブラクリの仕掛け構成と号数

ブラクリは、オモリの下に短いハリスと1本の針が付いた仕掛け。リールから出た糸の先へブラクリを結び、針へエサを刺せば組み上がります。オモリ、ハリス、針が近いため、狭い入口を一つの塊で通せる形です。
狭い穴はブラクリ、岸壁際は胴突きを使う
胴突き仕掛けは、幹糸の途中から2〜3本の枝針が出て、一番下に別のオモリを付けます。岸壁際を縦に探り、複数の高さへエサを置きたい時に使う仕掛けです。
ブラクリは針が1本で全長も短く、狭い穴の底へエサを置く場面に向きます。枝針が石へ触れるほど狭い隙間ならブラクリ。岸壁際に仕掛けをまっすぐ立て、底から少し上まで探るなら胴突きです。 同じ根魚狙いでも、場所に合わせて分けると仕掛けが絡みにくくなります。
穏やかな港内は3号から始める
穏やかな港内なら3号から始めます。号数は魚の大きさではなく、仕掛けが潮や波に押されず、穴の底へ届くかで替えます。
重さだけで解決するとは限りません。着底のたびにオモリが石の溝へ深く入るなら一段軽くし、真下へ糸を通せる別の穴へ。使う竿のオモリ負荷を超える号数は結びません。
最初は市販ブラクリを同じ号数でそろえる
自作すると針の大きさ、ハリスの長さ、オモリの形を変えられます。ただ、着底もアタリもまだ分からない段階で部品まで変えると、釣れない原因が穴なのか、エサなのか、仕掛けなのかを切り分けにくくなります。
市販品なら、オモリと針が組まれた状態で袋から出せる完成品。同じ3号を数個持ち、穴とエサだけを替える方が、反応の出た深さや形を覚えやすくなります。 自作を試すのは、根掛かりで失う位置や針の大きさを変えたい理由が分かってからでも遅くありません。
3号から始めるならドロップストライクを使う
ハヤブサの「直撃 穴撃ちブラクリ ドロップストライク HE112」は、丸型のシンカーを使い、3号から8号まで重さを替えられます。3号は針6号で2個入り。港内の足元から始め、3号が潮へ押される日だけ4号、5号へ上げる持ち方です。
- 3号は針6号の2個入り
- 特殊丸型シンカーで奥へ転がり込む設計
- 3〜8号の範囲で底の取りやすさを変えられる
港内の敷石を短い釣行時間で探るなら、3号から持ち込みたいブラクリ。
丸いシンカーが穴の奥へ進み、カサゴなどの対象魚へエサを届けます。
潮に押される釣り場では、同じシリーズの4〜5号へ替えてください。
エサの種類と外れにくい付け方

穴を替えるたびにエサがなくなるなら、魚に食われたとは限りません。入口の石へ擦れたり、落下中に水を受けたりして外れた可能性も。最初は皮付きのサバかイカを小さく切り、針先を外へ出して使います。
サバは皮が針へ掛かるため、何度も落とし直す穴釣りに合います。身だけへ針を通すと柔らかい部分から裂けるので、最後に皮を抜くように刺してください。大きすぎる切り身は入口へ当たり、魚がくわえても針まで口に入りにくくなります。
イカは白い身が水中で動き、サバより外れにくい一方、厚いままだと針先が出ない状態。幅を細くして端だけ留めます。オキアミは柔らかいため、底まで落とす途中で外れる穴には向かないエサ。エサを替える前に、回収した針に身や皮が付いているかを見て、食われたのか擦れて外れたのかを分けます。
安全な足場から届く穴の見つけ方

黒く見える穴を見つけても、すぐ竿先を入れません。まず両足を乾いた平らな場所へ置くことが先。その姿勢のまま仕掛けを真下へ下ろせるかを見ます。腕を伸ばし切る、片足を縁へ置く、柵を越える必要があるなら、その穴は釣りの対象外です。
安全な姿勢を保てる範囲で、次の順に探します。
- 岸壁の継ぎ目や、堤防脇に沈んだ敷石の暗い境目を選ぶ
- 糸を少し出し、入口へ触れない角度でブラクリを入れる
- すぐ止まったら、10cmほど上げて別の角度へ落とす
- 周囲より深く糸が出る穴を覚える
- 同じ姿勢で取り込める空間があるか、水面までの経路も見る
浅く開いた穴より、一段下へ落ちる暗い穴の方が魚のそばへ届きやすい。ただし、深くても糸がブロックの角をまたぐ穴は、魚を掛けた後に擦れて切れます。落とす経路と引き上げる経路が同じになる穴を優先します。
ブラクリを底まで落とす具体手順
着底は、糸が止まっただけでは未確定。途中の棚へ乗った時も糸は止まるからです。竿先と糸の張りを見ながら、次の動きで底を探ります。
- エサが入口へ当たらない位置から、スプールを指で押さえながらブラクリを落とす
- 糸の出が止まったら、すぐスプールを止めて糸ふけを取る
- 竿先を5〜10cm上げ、重さが乗るかを確かめる
- いったん下げて、さらに糸が出るなら途中の段差だったと判断する
- 下げても糸が増えず、上げると一定の重さが返れば底に着いている
- 底から5〜10cm浮かせ、竿をゆっくり2〜3回上下させる
- 動きを止めて20〜30秒待つ
- 反応がなければ回収し、隣の穴へ移る
底へ着いたまま竿先を上下すると、オモリを石の溝へ何度も押し込む動き。底を感じた後はわずかに浮かせ、エサだけが穴の中で動く状態を作ります。20〜30秒で反応がなければ、同じ穴で長く待つより、魚がいる隙間を増やす方が穴釣りに合っています。
アタリを感じたら穴から離して取り込む
「コツッ」と一度だけ触れる、小刻みに竿先が震える、急に重くなる、糸が横へ動く。どれもエサをくわえた可能性があります。根魚はエサを持ったまま奥へ戻るため、長く送り込まず、糸を張って魚の重さを聞きます。
重さが乗ったら竿を上へ短く動かし、そのままリールを巻きます。大きく振りかぶる必要はありません。大切なのは、アワセた直後に糸を緩めず、魚の頭を穴の出口へ向けること。
水面へ出た魚が小さく、竿と糸の範囲に収まるなら、周囲を見て足場へ抜き上げます。予想より大きい魚や足場の高い堤防では、竿だけで持ち上げずタモを使ってください。カサゴやハオコゼなど背びれに鋭いトゲを持つ魚がいるため、素手で握らず、プライヤーで針を外します。魚種が分からない時も触りません。
根掛かりを減らし、外れない時は糸を切る

着底後に仕掛けを横へ引くほど、ブラクリは石の溝へ入り込みやすくなります。穴の中では横へ探らず、真上へ5〜10cm持ち上げて待つのが基本。移動する時はいったん水面まで回収します。
引っ掛かった時は、強くあおる前に次の動きを試します。
- 竿を止め、糸を2〜3秒たるませる
- 安全な足場を動かず、竿先の角度だけを少し左右へ変える
- 仕掛けを入れた方向へ戻し、軽く張って外れるか試す
- 外れなければ、竿を曲げず糸と同じ方向へ向けてゆっくり引く
- 糸が切れたら先端の傷を切り、予備のブラクリを結ぶ
外れない仕掛けを追って消波ブロックへ下りたり、堤防から身を乗り出したりしてはいけません。糸を切る時は周囲へ声をかけ、勢いよく自分へ飛んでこない向きで引きます。
同じ穴で続けて挟まるなら、その穴は離れます。3号が底へ着くたび埋まるなら2号へ、3号が潮で横へ押されるなら4〜5号へ。重さを変えても糸が石の角をまたぐ場所は、号数ではなく落とす経路の問題です。
季節・時間・潮位は穴へ水が入る条件で考える
穴釣りは一年を通して楽しめます。ただし、よく釣れる魚や探れる穴は、時期と水位によって変わります。
- 季節: 冬でも障害物の奥で根魚を狙える一方、魚種や地域によって釣れやすい時期はさまざま。その港で反応が出た魚と水深が、次回探す穴の目安です。
- 時間: 朝夕だけでなく、暗い穴の中へエサを届ければ日中も狙えます。慣れない堤防では、段差や濡れた苔が見える明るい時間から。
- 潮位: 満潮側は水没する穴が増える一方、波が足元まで届きやすくなる時間帯。干潮側では、水深不足や濡れた石の露出に注意が必要です。
全国共通で「満潮が正解」「干潮が正解」とは決められません。同じ安全な足場から水深を比べ、波が堤防へ上がる、帰路が水に浸かる、風で糸が穴の外へ押される時は竿をしまいます。
安全・持ち帰り・根魚資源への配慮

穴より先に足場を選びます。 立入禁止区域へ入らない、ライフジャケットを常に正しく着ける、濡れた堤防に合う滑りにくい靴を履く、単独で無理をしない。天候や波が悪くなる予報なら、魚が反応していても中止します。
持ち帰る魚は、釣り始める前に氷入りのクーラーを用意します。締め方を理解している魚は適切に締め、魚を厚手の袋へ入れて氷で冷やします。真水へ長時間じかに浸けず、氷が溶けたら帰路で足してください。食べない魚をバケツへ入れたまま弱らせず、針を外してすぐ海へ戻します。
根魚は一つの穴から続けて釣れることも。それは無制限に持ち帰ってよい意味ではありません。小型魚と食べない魚は、乾いた地面へ置かず、濡らした手かプライヤーで手早く海へ戻す対象。地域ごとに採捕できる魚種、サイズ、区域の定めが異なるため、釣行先の都道府県と釣り場のルールにも従ってください。
切れた糸、針、エサの包装はすべて持ち帰ります。根掛かりが増えたら穴を替え、海中へ仕掛けを増やし続けないことも、穴釣りを続けるための配慮です。
最初の一組はブラクリ3号とサバの切り身
最初に結ぶのは、市販のブラクリ3号。皮付きのサバを幅5〜8mm、長さ2〜3cmほどに切り、皮側から針を通して針先を出します。短い竿と3号前後のナイロンまたはフロロを合わせ、予備のブラクリも5個以上持ってください。
乾いた平らな足場から、岸壁の継ぎ目か沈んだ敷石の暗い境目へ真下に落とす。底へ着いたら5〜10cm浮かせ、2〜3回ゆっくり動かして20〜30秒待ちます。アタリがなければ隣の穴へ。重さが乗れば短くアワセ、そのまま糸を緩めず穴の外へ出します。
仕掛け・エサ・落とし方まで決まれば、あとは安全に届く穴を一つずつ増やすだけです。3号で底へ届かない時は4〜5号、エサが外れる時は細いイカ、同じ場所で挟まる時は別の穴。釣り場では、この三つの変更だけを覚えておけば、最初の一組を自分で動かせます。
ワームを投げて敷石や沈み根を広く探る場合は、ブラクリではなくテキサスリグやフリーリグなどを使います。
まずは明るい時間の堤防で、足を動かさずに届く岸壁の継ぎ目へ3号を落とし、糸が止まった深さを竿先で確かめてください。



