スルメイカ用電動リールの選び方|PE3〜4号・番手・巻上力と8機種を解説
2026年07月30日
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スルメイカが多点掛けになった瞬間に電動リールの回転が落ちると、長い仕掛けを巻き上げる間に身切れやバラシが増え、次の投入まで遅れる。
原因は、スルメイカの強い引きに、オモリ、仕掛け、潮の抵抗まで加わること。軽さだけで電動リールを選ばず、PE3〜4号を300m以上巻ける糸巻量と、高負荷でも巻上速度を保てる力を先に確保します。
標準的な船ならシマノ1000番、ダイワ300〜400番が中心。深場、多点掛け、太めのPEまで考えるなら、シマノ2000〜3000番やダイワ500番まで上げます。
この記事では、スルメイカ用電動リールの番手、糸巻量、巻上力の決め方と8機種を解説し、必要以上に重い機種や糸巻量が足りない機種を避ける条件まで示します。
この記事で分かること
- スルメイカ用電動リールの番手とPE糸巻量
- 多点掛けで必要になる巻上力と耐久性
- シマノ1000〜3000番とダイワ300〜500番の違い
- 釣行条件で選び分ける8機種
スルメイカ用電動リールの選び方
スルメイカ用電動リールは、船宿指定のPE号数、必要な長さ、オモリ号数、仕掛け本数に合うものを選びます。
同じ水深でも、潮が速ければラインは斜めに出ます。多点掛けでは回収負荷も大きくなるため、水深だけを見て小さな番手を選ぶと糸巻量と巻上力の両方が足りません。
PE3〜4号を300m以上巻ける糸巻量
スルメイカ用の基準は、PE3号または4号を300m以上巻けることです。
実際に出るラインは、水深に潮流分が加わります。高切れやオマツリでラインを失うこともあるため、釣る水深と同じ長さだけでは必要な残量が残りません。
水深のある船やPE4号指定なら、PE4号を400m以上巻ける機種まで検討します。最初に船宿へ指定号数と必要な長さを聞けば、番手違いを避けられます。
標準はシマノ1000番・ダイワ300〜400番
手持ちで誘う時間がある船では、シマノ1000番やダイワ300〜400番が中心です。
このクラスはPE3号400m、PE4号300〜400mを確保できる機種が多く、自重も500〜700g台に収まります。仕掛けを落とす、誘う、電動で回収する動作を一日続けるなら、軽さの差が腕への負担に出ます。
ただし、スルメイカが連続して多点掛けになる船や、PE5〜6号を使う船では容量が不足します。その条件ではシマノ2000〜3000番、ダイワ500番へ上げます。
多点掛けは最大ドラグ力だけで決めない
最大ドラグ力は強さの目安になりますが、スルメイカの多点掛けでは高負荷時の巻上速度、モーターとギアの耐久性、PE糸巻量も重要です。
イカを強引に速巻きするためのパワーではありません。仕掛けと潮の抵抗が増えても一定の速度で回収し、身切れを抑えながら次の投入へつなぐための余力です。
メーカーによって巻上力の表示基準は異なります。数字の大小だけで決めず、同じメーカー内のクラス差と使う仕掛けを合わせて判断します。
スルメイカ向け電動リール8機種
水深100m前後までの船で、仕掛けを手持ちしながら誘うなら、PE3号400mを巻けて自重500〜700g台に収まるシマノ1000番、ダイワ300〜400番が候補です。
150mを超える深場、14cm級プラヅノの多点掛け、PE4号を使う船では、巻上げに余力があるシマノ2000〜3000番、ダイワ500番が向いています。自重は増えますが、重い仕掛けを回収するときに速度が落ちにくく、投入回数を保ちやすくなります。
| 商品 | 詳細 | 自重 | ギア比 | 最大ドラグ | 最大巻上長 | PE糸巻量 | 立ち位置 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
3000 | 詳細を見る | 685g | 3.9 | 15kg | 70cm | 4号450m 5号350m | 大容量入門 |
S500JP | 詳細を見る | 800g | 3.6 | 16kg | 55cm | 4号500m 5号400m | 500番入門 |
1000 | 詳細を見る | 680g | 5.3 | 15kg | 70cm | 3号400m 4号300m | 手持ち標準 |
3000 | 詳細を見る | 795g | 3.9 | 20kg | 70cm | 4号450m 5号350m | 大容量中堅 |
G300J | 詳細を見る | 575g | 6.0 | 16kg | 83cm | 3号400m 4号300m | 軽量高耐久 |
400J | 詳細を見る | 585g | 5.1 | 16kg | 70cm | 3号500m 4号400m | 軽量大容量 |
2000 | 詳細を見る | 690g | 5.1 | 15kg | 70cm | 3号500m 4号400m | 高負荷2000番 |
MD3000 | 詳細を見る | 1090g | 4.6 | 25kg | 70cm | 4号470m 5号350m | 大型多点掛け |
- PE4号450mで深場のライン残量を確保
- 自重685gで3000番として重さを抑えた
- 高負荷でも一定速度を保つ楽楽モード
PE4号以上を多めに巻き、深場や速い潮まで考える人のための大容量入門機。
自重685gで3000番として重さを抑えながら、PE4号を450m巻けます。
上位機ほどモーターの出力や情報表示は多くありませんが、船宿が太めPEを指定する釣りで糸巻量を優先するなら、予算を本体だけで使い切らずバッテリーまで揃えられます。
詳しいスペックを見る
- 品番
- 3000
- ギア比
- 3.9
- 自重
- 685g
- 糸巻量PE
- 4号-450m、5号-350m、6号-300m、8号-200m
- 最大ドラグ力
- 15kg
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- 最大巻上速度
- 150m/分
- ベアリング数
- 4BB/0ローラー
- PE4号500mの大容量
- JOGパワーレバーで巻上操作を片手に集約
- 深場用500番を価格重視で選べる
PE4号を500m巻く船や、深場でライン残量を優先する人のための500番。
JOGパワーレバーを備え、投入後のクラッチ操作から巻上げまで片手で進められます。
自重800gあるため手持ち主体の浅場では負担が増えますが、ロッドキーパーを使う深場や重いオモリでは、大容量を確保しながら本体価格を抑えられる構成です。
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- 品番
- S500JP
- ギア比
- 3.6
- 自重
- 800g
- 糸巻量PE
- 4号-500m、5号-400m、6号-300m
- 最大ドラグ力
- 16kg
- 最大巻上長
- 55cm/ハンドル1回転
- JAFS基準巻上速度
- 170m/分
- ベアリング数
- 8BB/1ローラー
- PE3号400m・4号300mの標準容量
- 自重680gで手持ち誘いに対応
- 最大巻上速度210m/分
PE3号400mまたは4号300mで、手持ちの誘いと電動回収を両立したい人の標準機。
自重680gの1000番に最大巻上速度210m/分の力があり、標準的な沖イカから他の船釣りまで受け持ちます。
PE4号を400m以上必要とする船では容量が足りないため、指定が300mで収まることを確かめて選ぶ1台です。
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- 品番
- 1000
- ギア比
- 5.3
- 自重
- 680g
- 糸巻量PE
- 2号-600m、3号-400m、4号-300m、5号-230m
- 最大ドラグ力
- 15kg
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- 最大巻上速度
- 210m/分
- ベアリング数
- 11BB/1ローラー
- PE4号450m・6号300mの大容量
- 最大ドラグ20kgで高負荷に対応
- 仕掛け回収時間を画面に表示できる
深場の多点掛けと太めPEを受け持ちつつ、最上位機までは必要ない人のための3000番。
PE4号450m、6号300mを巻けるため、潮でラインが多く出る日や高切れ後も残量を確保できます。
自重795gは手持ちで軽い部類ではありませんが、ロッドキーパー中心で回収負荷を優先する船なら、容量と最大ドラグ20kgを活かせます。
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- 品番
- 3000
- ギア比
- 3.9
- 自重
- 795g
- 糸巻量PE
- 4号-450m、5号-350m、6号-300m、8号-200m
- 最大ドラグ力
- 20kg
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- 最大巻上速度
- 170m/分
- ベアリング数
- 10BB/1ローラー
- 自重575gで手持ちの負担を抑える
- PE3号400m・4号300mの標準容量
- 高耐久MAGMAX-Gモーター
手持ちで誘う時間が長く、軽さとモーター耐久性をどちらも削りたくない人のための300番。
自重575gでPE4号300mを確保し、MAGMAX-Gモーターが多点掛けの回収を支えます。
PE4号400mが必要な深場では容量不足になるため、300m指定の船を中心に、ヤリイカや他の船釣りにも回す使い方で力を発揮します。
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- 品番
- G300J
- ギア比
- 6.0
- 自重
- 575g
- 糸巻量PE
- 3号-400m、4号-300m、5号-230m
- 最大ドラグ力
- 16kg
- 最大巻上長
- 83cm/ハンドル1回転
- JAFS基準巻上速度
- 190m/分
- ベアリング数
- 18BB/1ローラー
- 自重585gでPE4号400mを確保
- 300番に近い持ち感と500番級の容量
- フォールブレーキで落下速度を調整
PE4号400mが必要でも、500番の重さは避けたい人のための400番。
自重585gで3号500m、4号400mを巻けるため、手持ちで誘う時間と深場のライン残量を両立できます。
ロッドクランプを装着できない仕様なので、使用するロッドとリールシートへの固定を事前に確かめておくと、船上で取り付けに困りません。
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- 品番
- 400J / 400JL
- ギア比
- 5.1
- 自重
- 585g
- 糸巻量PE
- 3号-500m、4号-400m、5号-300m
- 最大ドラグ力
- 16kg
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- JAFS基準巻上速度
- 210m/分
- ベアリング数
- 12BB/1ローラー
- PE4号400mの深場対応容量
- GIGA-MAX MOTORと強化ギア
- 自重690gで高出力2000番
深場の多点掛けに必要な容量と高出力を持たせながら、リールの重さも抑えたい人のための2000番。
PE4号400m、自重690gの構成で、GIGA-MAX MOTORと強化ギアが高負荷の巻上げを受け持ちます。
浅場で少点掛けが中心なら性能を使い切りませんが、スルメイカと中深場や電動ジギングを同じ1台で組むなら出番が広がります。
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- 品番
- 2000
- ギア比
- 5.1
- 自重
- 690g
- 糸巻量PE
- 3号-500m、4号-400m、5号-300m
- 最大ドラグ力
- 15kg
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- 最大巻上速度
- 215m/分
- ベアリング数
- 12BB/1ローラー
- 大型スルメイカの多点掛けを想定
- PE4号470m・6号300mの大容量
- 最大ドラグ25kgと高剛性ボディ
大型スルメイカの多点掛けや、長時間の高負荷回収を最優先する人のための3000番。
PE4号470m、最大ドラグ25kgに、高耐久のモーターと強化ギア、高剛性ボディを組み合わせています。
自重1090gと価格は標準機より大きく上がるため、少点掛けや浅場中心では過剰ですが、重い仕掛けを何度も回収する釣行で性能を使えます。
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- 品番
- MD3000
- ギア比
- 4.6
- 自重
- 1090g
- 糸巻量PE
- 4号-470m、5号-350m、6号-300m、8号-200m
- 最大ドラグ力
- 25kg
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- 最大巻上速度
- 215m/分
- ベアリング数
- 15BB/1ローラー
水深と仕掛け本数で番手を変える
番手はイカの大きさだけでなく、主な水深、PE号数、仕掛け本数、オモリ号数で決まります。
同じスルメイカでも、少点掛けで手持ちの時間が長い船と、深場で長い仕掛けを使う船では、リールにかかる負荷が別物です。
手持ち中心なら1000番・300〜400番
PE3号400mまたは4号300〜400mで収まり、手持ちで誘う時間が長いなら、フォースマスター1000、シーボーグG300J、シーボーグ400Jのクラスが中心です。
自重を抑えられるため、投入から誘い、回収までの動作を繰り返しても腕への負担を減らせます。多点掛けが続く日でも、船宿指定の糸巻量を満たしていれば標準機で対応できます。
深場・太めPE・多点掛けなら2000〜3000番・500番
PE4号を400m以上巻く船、PE5〜6号指定、重いオモリ、多点掛けの頻度が高い船では、容量と高負荷時の余力を優先します。
プレイズ3000、フォースマスター3000、レオブリッツS500JPは糸巻量を増やせます。巻上げ負荷がさらに大きいなら、ビーストマスター2000やMD3000のモーターとギア耐久性が効きます。
大きい番手ほど正解ではありません。手持ち主体の浅場で1090gのMD3000を使えば、必要以上の重さを一日支えることになります。船の条件に必要な容量と巻上性能まで上げ、超えた分は軽さへ戻す考え方が現実的です。
買う前に船宿へ聞く3つのこと
通販画面のスペックだけで決める前に、利用する船宿へ3点を聞きます。
PE号数と必要な長さ
「PE3〜4号を300m以上」は基本ですが、船宿によって指定は変わります。
オマツリを避けるために号数を揃える船もあるため、手持ちラインに合わせてリールを決めません。指定号数と必要な長さを聞き、その条件を満たすスプール容量から選びます。
オモリ号数・仕掛け本数・主な水深
同じ100mの釣りでも、オモリと仕掛け本数が増えれば巻上負荷は大きくなります。
少点掛け中心なら軽い標準機を選べます。多点掛けと重いオモリが通常なら、糸巻量だけでなく高負荷時の巻上速度やギア耐久性まで上げます。
船電源と持参バッテリー
電動リールは電源状態で巻上性能が変わります。船電源を使えるか、持参バッテリーが必要かを出船前に確かめます。
電源コードの長さや端子、対応電圧も船の設備に合わせます。船電源の電圧が不安定になる船や持参バッテリー指定の船もあり、高出力機でも保護回路が働いて巻上げが止まることがあります。
高出力機を長時間使うなら、容量の小さいバッテリーでは終盤に巻上速度が落ちます。多点掛け用の機種ほど、リール本体と電源をセットで考えることが大切です。
電動リール用バッテリーの容量や持ち運び方を詳しく選びたい方はこちらです。
ヤリイカ中心なら600番・200番で手持ちの負担を抑えられる
ヤリイカとスルメイカは同じ沖イカ用電動リールを使えますが、スルメイカは強い引きと多点掛けを考えて巻上余力を大きく取ります。
ヤリイカ中心で浅場や少点掛けが多い船では、シマノ600番・ダイワ200番クラスが扱いやすくなります。スルメイカの深場多点掛けが主目的なら、シマノ1000番以上・ダイワ300番以上が必要です。
ヤリイカ用の番手と軽量機を詳しく選びたい方は、こちらの記事も見てください。
スルメイカ用はPE3〜4号300m以上と多点掛けの巻上余力で決める
スルメイカ用電動リールは、まず船宿指定のPE号数を300m以上巻けることを確かめます。
手持ち中心ならシマノ1000番・ダイワ300〜400番、深場、太めPE、多点掛けの頻度が高いならシマノ2000〜3000番・ダイワ500番まで上げます。
最大ドラグ力だけでは、スルメイカ用電動リールの使いやすさは決まりません。高負荷でも回収速度を保てるモーターとギア、釣行中に電圧を維持できる電源まで揃って、長い仕掛けを次の投入へつなげられます。









