キハダキャスティングの誘い出し|ダイペン・ポッパーの動かし方と食わせ方
2026年07月22日
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ナブラが沈んだあと、大型プラグを投げ続けても、キハダが水面まで浮いてこない。そのような時は、ルアーの大きさより、動かし方と間を見直します。
キハダキャスティングの誘い出しは、ただ大きなルアーを強く引く釣りではありません。必要なのは、魚がいる方向へ届かせ、着水後の糸ふけを取り、ルアーが潜る一引きと魚が追いつく間を作ること。
ダイビングペンシルで水面直下を見せるのか、ポッパーの泡と音で深い魚へ気づかせるのかも、海面と魚の反応で変わります。
この記事では、キハダキャスティングで誘い出しを始める場面、ダイビングペンシルとポッパーの動かし方、追尾やミスバイトが出たあとの変え方を紹介します。
この記事で分かること
- 誘い出しを始める場面と投げる方向
- 着水後の糸ふけを取る手順
- ダイビングペンシルのジャークとポーズ
- ポッパーへ替える海面と魚の状態
- 追尾、反転、ミスバイト後の変え方
誘い出しは魚がいる方向へ遠投して水面まで浮かせる
誘い出しは、水面へ出ていないキハダにルアーの水押し、泡、音を気づかせ、下から浮かせて食わせる釣り方です。
魚が見えなくても、船長はソナーの反応、潮目、鳥、直前に沈んだナブラから投げる方向を決めています。釣り人は海面を広く投げ分けるのではなく、示された方向へ一投を通します。

相模湾はナブラが沈んだ直後、外洋は潮目を流す場面で使う
相模湾では、イワシ団子や跳ねが沈んだ直後に、まだ船の周辺へいるキハダを浮かせるために誘い出しを入れる場面があります。
外房、熊野灘、四国、九州などでは、潮目や魚の反応へ船を流しながら、ナブラが見えない時間も誘い出しを続ける便があります。
同じ誘い出しでも、沈んだナブラへ数投だけ入れるのか、流しながら広い範囲を探るのかで、投げる回数とルアーの強さが変わります。出船前に、船長へナブラ撃ち中心か誘い出し中心かを確認します。
船長が示す方向へ遠投し、船から離れた位置で食わせる
誘い出しでは、船長が示す方向と距離へできるだけ真っすぐ遠投します。
飛距離が必要なのは、広く探るためだけではありません。船のエンジン音や船影から離れた位置でキハダにルアーを見つけさせ、警戒が強くなる前に食わせられる距離を作るためです。
向かい風で大型ルアーが回転する場合は、力を足すより、タラシを整えてロッドへ重さを乗せます。隣の釣り人と投げる方向が重なる時は、船長の合図が出ても一投を見送ります。
着水直前にラインを止め、糸ふけを取ってから動かす
ルアーが着水する直前にスプールへ軽く触れてラインの放出を止め、ロッドティップを水面近くまで下げます。
ラインを海面へ置きながらリールを巻き、ルアーとロッドの間がほぼ一直線になってから最初のジャークを入れます。
風でPEが大きく膨らんだまま引くと、ロッドの動きはルアーではなく糸ふけを回収するために使われます。ダイビングペンシルは水をつかめず、横を向いたまま水面を滑りやすくなります。
PEの号数、長さ、キャスティング向けラインの選び方は、キハダキャスティングラインの記事も参考にしてください。
ダイビングペンシルは潜らせて浮かせ、止めて食わせる
ダイビングペンシルは、ロッドで引いて水面直下へ潜らせ、泡をまとって泳ぐ時間と、浮き上がって止まる時間を作ります。
左右へ大きく飛ばすことより、毎回同じ向きで水をつかみ、魚が追いつける位置へ浮かせることを優先します。

最初の1投は短いジャークと1〜2秒のポーズで探る
最初はロッドティップを50cm〜1mほど引き、ルアーが水面直下へ入ったらロッドを戻しながら余分なラインを巻きます。
ルアーが浮き上がるまで1〜2秒止め、再び同じ長さで引きます。引く、戻す、巻く、止めるを一組にすると、ルアーの姿勢と泡を確認しやすくなります。
海面が穏やかなら弱めの入力から始め、ルアーの背中が見える程度の浅い潜行を続けます。反応がないからと一投の途中で急に速くせず、まず同じテンポでコースを通し切ります。
水面を滑る時はロッドを下げて糸ふけを減らす
ルアーが横を向く、水面を跳ねる、潜らない時は、ロッドを強く引く前にティップの高さとラインの膨らみを確認します。
ロッドが高いと力が上へ抜け、向かい風や横風でPEが膨らむとルアーの頭が水をつかみにくくなります。ティップを海面へ近づけ、ラインを巻き取ってから短く引き直します。
それでも潜らない場合は、そのルアーへ合うストロークより入力が短い可能性があります。少し長く、ゆっくり引いて頭が水へ入る位置を探します。
追って反転したらポーズを伸ばすかサイズを下げる
ルアーの後ろに黒い影や盛り上がる水面が見え、キハダが直前で反転したら、魚はルアーへ気づいています。
次の一投は同じコースへ入れ、ポーズを1秒ほど長くします。追いつく間を増やしても反転するなら、ルアーサイズを一段下げるか、水押しの弱いダイビングペンシルへ替えます。
反対に、追尾が遠くで終わる場合は、止める時間を短くして逃げる距離を増やします。魚の反応が見えた一投では、タイプまで一度に替えず、ポーズかサイズのどちらか一つを変えます。
ポッパーは深い魚へ泡と音を届ける
ポッパーは、カップで水をつかみ、泡と音を水面へ残します。
ダイビングペンシルより強く気づかせられるため、魚の反応が深い時や、波でルアーの水押しが消える時に使います。
魚が深い時や波でダイペンが消える時に替える
ソナーには反応があるのに水面へ変化が出ない時は、ポッパーの泡と音で深い位置へ存在を伝えます。
風波でダイビングペンシルが横を向き、潜行と浮上を繰り返せない時もポッパーの出番です。カップが水をつかめば、波の中でも一回ごとの泡を確認できます。
ポッパーへ替える時も、最初から最も大きく強いモデルへ上げるとは限りません。使うロッドで無理なく遠投でき、カップが水をつかむサイズから始めます。
長いストロークで泡を残し、毎回強く鳴らさない
ロッドティップを下げ、ダイビングペンシルより長めに引いて、カップへ水を入れます。
泡の筋が残ったらロッドを戻し、ラインを巻きながら1〜3秒止めます。音を大きくすることだけを狙わず、泡が消え切る前に次の一引きを入れます。
毎回全力で引くと、ルアーが水面から飛び出し、同じコースを保てません。最初は泡の位置を目で追える強さに合わせ、反応が深い時だけストロークと間隔を広げます。
水面まで出て食わない時は小型かダイペンへ戻す
ポッパーの後ろで水面が盛り上がる、泡の下で魚体が見えるのに口を使わない時は、気づかせる強さは足りています。
次はポッパーのサイズを下げるか、同じコースへダイビングペンシルを入れ、音を抑えて水面直下を見せます。
魚を浮かせたあとも強い泡を出し続けると、ルアーの手前で反転する場合があります。寄せる役割と食わせる役割を分け、反応が出た後は弱くする方向も残します。
ボムディップ170Fは深い魚へ泡を届ける場面、カドラー185Fは浮いた魚へ水面直下を見せ直す場面で使い分けられます。
- 170mmの小型ポッパー
- 強い音と泡を短い移動で出す
- 止めた間も見せやすい
ダイビングペンシルの水押しが波へ埋もれる時に入れるポッパーです。
短い移動で強い泡と音を出せるため、深い魚へ気づかせたあとも、止める位置を船から確認できます。
詳しいスペックを見る
- 種類
- ポッパー
- 全長
- 170mm
- 本体重量
- 72g
- フック装着時
- 約87g
- タイプ
- フローティング
- 185mmで標準ベイトへ合わせる
- 77gの本体へフックを組み合わせる
- 潜行と浮上で食わせる間を作る
ポッパーの強い泡へ浮いたキハダに、水面直下を見せ直すダイビングペンシルです。
185mmの標準サイズで潜行と浮上を繰り返し、追尾した魚が口を使う間を作れます。
詳しいスペックを見る
- 種類
- ダイビングペンシル
- 全長
- 185mm
- 本体重量
- 77g
- タイプ
- フローティング
- 推奨フック
- トレブル#2/0〜3/0、シングル#5/0〜7/0
サイズとタイプを変える時は、ロッドの適合重量へフック込みで入るかも確認します。140〜240mmの分け方と候補は、ルアーの選び方も参考にしてください。
波・風・船の流れに合わせて一投を変える
誘い出しは、同じルアーでも海面とラインの向きで動きが変わります。
ルアーだけを交換する前に、波の高さ、風向き、船が流れる方向を見て、一投の強さとコースを合わせます。

凪は弱い水押しと長めのポーズで見せる
海面が平らな日は、強い音や大きな泡を出さなくてもルアーの波紋が広がります。
ダイビングペンシルを浅く潜らせ、ポーズを少し長く取ります。魚が追っている時は、ルアーが浮いて止まる姿勢まで見せます。
強く動かして水面を荒らすより、潜行と浮上を崩さず、同じ泡筋を繰り返す方が一投の変化を判断できます。
波風が強い時は泡が見える強さまで上げる
波でルアーの位置を見失う日は、ダイビングペンシルのストロークを少し長くするか、ポッパーへ替えます。
ルアーを飛び出させるほど強くせず、自分から泡の位置を追える強さまで上げます。横風ではキャスト方向を少し風上へ取り、ラインがルアーの横へ大きく膨らまない角度を作ります。
鳥が低く飛ぶ場面では、フローティングプラグへ鳥が触れることもあります。鳥とラインが重なるなら、誘い出しを続けず船長へ状況を伝えます。
船が流れる時はラインの角度を作り直す
船が風や潮で流れると、止めている間もラインがルアーを引きます。
ポーズ中にルアーが勝手に動く場合は、ロッドを流れる方向へ送り、必要ならラインを少し出して張りを抜きます。
反対にラインが手前へたるむ場合は、次のジャーク前に巻き取ります。ルアーが同じ姿勢で止まれない一投は、動かし方よりキャスト方向を変え、船の流れとラインが直線に近づくコースを選びます。
キハダが出た後も魚の重さが乗るまで巻き続ける
キハダがルアーへ出ると、水柱だけが上がる、背中が見える、ルアーが弾かれるなど、食ったか判断しにくい瞬間があります。
水面が割れただけでロッドを大きくあおらず、ラインの重さが変わるまでリールを巻きます。
水面が割れても早合わせしない
キハダがルアーの横へ出た時点では、フックが口へ入っていない場合があります。
ロッドを低く保ち、ルアーが残っているなら同じ方向へ動かします。ラインが走り、ロッドへ魚の重さが乗ったら、短く強い追い合わせを入れます。
ミスバイト後は同じコースを通し切る
ルアーが弾かれても、フックへ重さが乗っていなければ、すぐ回収せず同じテンポへ戻します。
魚が近くに残っている場合は、次のジャークやポーズでもう一度出ることがあります。ルアーが横倒しになった、フックがラインを拾った、魚が触れて傷が入った時だけ回収します。
同じ一投で出直さなければ、次はバイトが出た位置の奥へ投げます。最初から別方向へ変えず、魚がいたコースをもう一度通します。
反応がなければコース・強さ・サイズの順に変える
誘い出しで水面に変化がない時は、最初にキャストコースを変えます。船長へ反応の方向を聞き、潮目の内側と外側、直前にナブラが沈んだ先へ投げ分けます。
次に、ジャークの長さとポーズを変えます。ダイビングペンシルなら潜行を深くするか浅くするか、ポッパーなら泡を強くするか間を長くするか、どちらか一つだけ変えます。
コースと強さを変えても反応がなければ、ルアーサイズを一段下げます。魚が深いと船長から伝えられたらポッパーへ上げ、水面まで出て反転するならダイビングペンシルへ戻します。
一投ごとにタイプ、サイズ、色をすべて替えると、どの変化に魚が反応したか分かりません。コース、強さ、サイズの順に一つずつ動かすと、同じ流しの中で次の一投を決められます。
キハダキャスティング全体の流れ、ナブラ撃ち、同船者へヒットしたあとの船上ルールは、始め方の記事も参考にしてください。
遠投・糸ふけ・ポーズがそろうと誘い出しの一投になる
誘い出しは、魚がいる方向へ遠投し、着水直前にラインを止め、糸ふけを取ってから始めます。
ダイビングペンシルは潜らせて浮かせ、ポーズで追いつかせます。魚が深い時や波で水押しが消える時はポッパーへ替え、泡と音で水面まで浮かせます。
追尾、反転、ミスバイトが見えたら、タイプを次々に替えず、ポーズ、強さ、サイズを一つずつ変えます。
船長から投げる方向が示されたら、届く一投を出し、ルアーが船へ戻るまで同じコースを通す。その一投を繰り返せれば、水面に何も見えない時間も、キハダを浮かせるための誘いを続けられます。





