船タチウオ天秤の始め方!釣れる地域・時期・仕掛け・誘い方を解説
2026年08月10日

船のタチウオ釣りへ行こうと調べると、天秤、テンヤ、ジギングという違う釣り方が出てきます。同じタチウオ船でも、地域や船宿によって扱う釣り方が異なり、天秤仕掛けを使えない船もあります。
天秤タチウオが盛んなのは東京湾です。相模湾、伊勢湾・三河湾、和歌山の湯浅湾などにも釣行例はありますが、大阪湾ではテンヤが主流。最初に地域と船宿を決め、指定されたオモリ、PE、針数に合わせて道具をそろえるところから始めます。
釣り方は、切り身餌を付けた仕掛けを指示ダナへ入れ、シャクリと停止を繰り返してタチウオを追わせるもの。小さなアタリですぐに合わせず、竿先へ重さが乗るまで誘い続けるのが大切です。
この記事で分かること
- 天秤タチウオが行われている地域と主な時期
- 予約前に船宿へ聞いておく内容
- ロッド・リール・天秤仕掛けの組み方
- 切り身餌の付け方と指示ダナへの入れ方
- シャクリ・アタリ・アワセ・取り込みの動作
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船タチウオ天秤は切り身餌を動かして食わせる釣り

天秤タチウオでは、道糸の先に天秤とオモリを付け、その先へハリスとタチウオ針をつなぎます。針に付けるのは、サバ、サンマ、コノシロなどの切り身餌です。
仕掛けを船長から伝えられた水深まで沈めたら、ロッドを動かして餌を跳ね上げ、短く止めてタチウオが追い付く時間を作ります。餌の臭いだけに任せて待ち続けるのではなく、動かして気づかせ、止めた間に食わせる釣りと考えると動作がつながります。
テンヤはオモリと大きな針が一体になり、イワシなどを巻き付けて使います。ジギングは金属製のジグを動かすルアー釣りです。天秤はオモリと餌の付いた針が離れているため、長いハリスの先で切り身餌を自然に動かせます。
船テンヤの仕掛けや釣り方との違いを詳しく知りたい場合は、こちらも参考にしてください。
天秤タチウオができる地域と時期

船タチウオ天秤は、東京湾で長く親しまれている釣り方です。近年は同じ海域でもテンヤやジギングを扱う船が増えており、タチウオ船を予約すれば必ず天秤が使えるとは限りません。
相模湾、伊勢湾・三河湾、和歌山の湯浅湾などにも天秤釣りの例があります。一方、大阪湾ではテンヤが中心です。地域名だけで判断せず、船宿の釣り物欄に「天秤」「餌」「LTタチウオ」などの表記があるかを確かめます。
東京湾では年間を通して狙える船があり、6〜9月の夏は数釣りを楽しめる時期です。群れが浅場へ入る日は40〜60号、秋から冬に深場へ移ると60〜80号以上を使う例があります。
ただし、同じ8月でも群れが深い年があり、潮の速さや船の流し方でも必要な重さは変わります。季節だけでオモリの号数を決めず、乗る船の指定に合わせて用意してください。
予約前にオモリ・PE・針数・餌を聞いておく

船宿へ予約する時は、天秤仕掛けを使えるかだけでなく、当日の道具に関わる内容まで聞いておきます。同じ海域でも船ごとにルールが違い、指定から外れた仕掛けはオマツリの原因になるからです。
- 対応する釣り方は天秤だけか、テンヤとの同船があるか
- オモリは何号を何個用意するか
- 道糸のPEは何号までか
- 1本針か2本針か
- 餌は船宿で配られるか、持参できるか
- ロッド・リール・天秤のレンタルがあるか
初めてなら、ロッドとリールを買う前にレンタルの有無を聞く方法もあります。一度乗れば、使ったオモリや水深、手巻きで一日続けられるかが分かり、次の釣行に必要な道具を具体的に選べます。
船タチウオ天秤のタックルと仕掛け
天秤タチウオで使うロッドは、1.8〜2m前後の船竿が扱いやすく、7:3調子がひとつの目安です。7:3調子は、竿先側の3割ほどが主に曲がる先調子。穂先で小さな変化を捉えながら、胴に残る力で針を掛けられます。
深場を一日手返しよく探るなら電動リールが便利です。夏の浅場やライトタックルでは手巻きも使えますが、水深70〜80mから何度も仕掛けを回収する日は負担が増えます。船宿のレンタルが電動か手巻きかも、予約時に聞いておきたいところです。
道糸はPE2号前後が使われる例が多いものの、細さを自己判断で変えません。乗船者の太さがそろわないと潮の受け方に差が出て、隣の仕掛けと絡みやすくなります。
最初の仕掛けは、片天秤に1本針、1.5〜2m前後のハリスをつないだ形で十分です。2本針は異なるタナを探れますが、餌が2枚になり、投入時や回収時の絡みも増えます。初釣行では1本針で、餌の動きとアタリへ集中します。
タチウオの鋭い歯でハリスを切られる場合は、針に近い部分だけ太くする逆テーパーや、短いワイヤーを足す方法があります。ただし、太く硬い部分が増えると餌の動きや食い込みが変わるため、最初から過度に強くせず、船宿の仕掛けを基に調整します。
切り身餌は水中で回らないように真っすぐ付ける

天秤仕掛けでは、サバ、サンマ、コノシロなどの切り身を使います。魚種による臭いや脂の差もありますが、初めてなら種類より水中で回転しない付け方を優先します。
餌が曲がったまま針へ付いていると、仕掛けを動かすたびに回転し、ハリスがねじれます。タチウオが餌の端だけをかじり、針先まで口へ入らない原因にもなります。
切り身の端から針を浅く通し、針の軸に沿わせて、必要ならもう一度縫い刺しにします。皮を残した切り身は身崩れしにくく、誘いを繰り返しても形が残ります。付け終えたら餌が左右へ大きく曲がっていないか、針先が隠れていないかを確かめます。
餌の種類、スーパーでの買い方、塩締めや保存方法は、こちらも参考にしてください。
投入したら指示ダナの下から誘い上げる
投入する時は、餌、ハリス、天秤の順で船外へ送り、最後にオモリを静かに落とします。オモリだけを先に落とすと、長いハリスが天秤へ巻き付きます。隣の人が投入中なら少し待ち、仕掛けが重なるタイミングも避けます。
船長から「水深60〜40m」のようにタナを指示されたら、仕掛けを60m付近まで入れ、そこから上へ誘います。底まで落とす指示がない時に海底へ着けると、余分な糸が出て隣の仕掛けと絡む原因になります。
リールのカウンターだけに頼らず、PEラインの色分けでも水深を確かめます。カウンターには糸巻量や滑りによる差が出るため、船長の指示ダナから大きく外れないように両方を使います。
シャクリと停止を繰り返して重さが乗るまで待つ

最初は、ロッドを50cmほど持ち上げながらリールを巻き、短く止める動作から始めます。速く大きく動かし続けるより、一定の幅と速さを保つ方が、その日に反応する動きを探れます。
夏の浅場で活性が高い日は、短い間隔で誘い上げると餌を追わせやすくなります。深場や反応が弱い日は、動きを小さくして停止時間を延ばし、タチウオが餌へ近づく間を作ります。
竿先が小さく揺れる、軽くたたかれる、急に軽くなる。こうした変化は前アタリです。すぐに強く合わせると、餌の端をくわえたタチウオから針を引き離してしまいます。
前アタリが出たら、同じ動きを小さく続けるか、ゆっくり巻き上げて追わせます。竿先が深く入り、手元へ重さが伝わってから、ロッドを持ち上げて針を掛けます。
巻き上げ中はテンションを抜かず船べりで竿を立て過ぎない
針を掛けたあとは、一定の速さで巻き上げます。タチウオがこちらへ泳いで急に軽くなっても巻く手を止めず、ラインの張りを保ちます。ポンピングを繰り返すと、ロッドを下げた瞬間に針穴が広がり、外れやすくなります。
天秤が海面へ上がったら、ロッドを高く立てたまま無理に抜き上げません。リールを巻ける位置まで巻き、竿を船内側へ向けてからハリスを手繰ります。周囲に人がいる時は、オモリと天秤を振り回さないよう足元へ下ろします。
タチウオを取り込んだら、口の近くを素手でつかまないでください。歯は細く鋭いため、フィッシュグリップや魚ばさみで頭の後ろを支え、プライヤーで針を外します。
アタリがない時は餌・タナ・誘いの順に変える
周囲では釣れているのに自分の竿だけ動かない時は、仕掛けをすべて交換する前に、餌の形から確かめます。餌が曲がって回転していれば付け直し、端だけかじられていれば幅や長さを船宿の餌に合わせます。
餌に問題がなければ、指示ダナの下限から上限まで誘えているかを確かめます。同じ水深だけで止め続けず、数mずつ探りながら、アタリが出た水深を覚えておきます。
タナが合っても反応がなければ、シャクリ幅と停止時間を一度に変えません。まず停止を1秒延ばし、それでも変わらなければ動きを小さくする。このように一つずつ変えると、反応が戻った理由を次の投入でも再現できます。
アタリは続くのに掛からない時は、針先と餌の位置を確かめます。針先が甘ければ交換し、餌が長すぎる場合は針の近くまで短くします。前アタリの直後に合わせているなら、重さが乗るまで誘う時間を少し延ばします。
初釣行は船宿指定の仕掛けと1本針から始める
初めての天秤タチウオでは、地域の評判だけで道具を決めず、乗る船が天秤に対応しているかを先に聞きます。オモリ、PE、針数が決まれば、必要なロッドと仕掛けも自然に絞れます。
釣り場では、餌を真っすぐ付け、指示ダナの下からシャクリと停止を繰り返します。小さなアタリを感じても慌てず、タチウオが餌をくわえ込み、竿先へ重さが乗るまで誘い続けましょう。
クーラーボックスの容量や、長いタチウオを曲げ過ぎず持ち帰る方法は、こちらも参考にしてください。





