タイラバフック自作の作り方|長さ・段差・針サイズと必要な道具を解説
2026年08月20日
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タイラバフックを自作してみると、結び方よりも後で悩むのがアシストラインの長さ。
きれいに結べても、針がネクタイの中へ隠れすぎればアタリを拾えず、後ろへ出しすぎれば今度は絡んでしまいます。私も最初は市販品を横に置き、長さを何度も測り直した一人。
そこで今回は、実際にフックを作った時の写真を使いながら、2本段差フックの結び方と長さの決め方を紹介します。必要な道具もまとめているので、初めて自作する方は手元のタイラバと見比べながら進めてみてください。
この記事で分かること
- タイラバフック自作に必要な道具
- 外掛け結びで作る段差フックの手順
- アシストラインの長さと針サイズの決め方
- 自作フックと完成品の替えフックを分ける場面
- 3本針や代用ラインを使うときの注意点
タイラバフック自作に必要なもの
まず用意したいのは、S〜Mクラスのタイラバ用フックと8号前後のアシストライン。あとはPEラインを切れるハサミと定規があれば作れます。
- タイラバ用フック:同じサイズを2本
- アシストライン:8号前後
- PE対応のハサミと定規
- 必要なら瞬間接着剤を少量

接続パーツやシリコンチューブは、船の上でユニットごと交換したくなってから足せば十分。最初から小物を全部そろえなくても、針とアシストラインさえあれば2本段差フックは作れます。
手元に使い慣れた市販フックがあるなら、それも立派な見本です。ヘッドとネクタイへ取り付けた状態で並べると、自分のフックが長いのか短いのか、すぐに分かります。
タイラバフックの作り方
結び方は外掛け結び。写真と同じ順に進めれば、それほど難しい作業ではありません。
1. 2本針用のアシストラインを20〜22cm前後で切る
ラインは20〜22cmほどでカットします。これは2本の針を結ぶ分まで含めた長さで、完成後の全長ではありません。
ここで短く切ると、2本目を結ぶ時に段差を付けられなくなります。初めの1本は22cmほど残しておき、余った分を最後に詰める方が楽です。
2. 輪を作って針の軸へ重ねる

アシストラインで小さな輪を作り、写真のように針の軸へ重ねます。
この輪が反対を向くと、締めた時に結び目が浮きます。針先側へ輪を向け、チモトに沿わせておけば巻きやすくなります。
3. 針軸へ4〜5回巻き付ける

端糸を針軸へ4〜5回。きれいに見せようとして巻きすぎると、かえって結び目が太くなります。
写真くらいの小さなフックなら、まずは4回で十分。締めた後に滑るようなら5回へ増やします。
4. 端糸を輪へ通して締め込む

端糸を最初の輪へ通したら、本線側をゆっくり引きます。ここで一気に引くと、せっかくそろえた巻き目が重なってしまいます。
唾や水で軽く湿らせ、指で巻き目を押さえながら締め込むと、写真のようにチモトがすっきり収まります。

5. 余分な端糸を切る

結び目が締まったら、端糸を少しだけ残してカット。ぎりぎりまで切ると、使っているうちに端が抜けることがあります。
心配なら瞬間接着剤をほんの一滴だけ。たっぷり付けるとラインまで硬くなり、フックの動きが悪くなります。
6. 反対側にも針を結ぶ

反対側にも同じ結び方で針を付けます。この時点では、左右を同じ長さにそろえなくても大丈夫です。
むしろ片方を少し短く、もう片方を長く残しておく方が、最後の段差を作りやすくなります。
7. 段差を作ってユニットにする
2本の針を少しずらし、上側に結び目を作ればひとまず完成です。
ただし、ここで終わりではありません。いつも使うヘッド、ネクタイ、スカートまで付けて、針先がどこに来るかを見ます。
ネクタイより後ろへ大きく出ていれば絡みやすく、奥へ隠れすぎていれば真鯛がネクタイだけを噛んで終わります。長すぎた時は、上の結び目側で少しずつ詰めてください。
アシストラインの長さはネクタイ先端で合わせる
タイラバフックの長さに「これが正解」という数字はありません。ヘッドの形やネクタイの長さが変われば、ちょうどいい位置も変わるからです。
完成品の寸法をそのまま覚えるより、普段使っているタイラバへ付けて針先を見る方が確実です。
完成品でも長さは大きく違う

写真のセブンスライド系は、3つの中でもラインが長め。ネクタイの後ろへ針を届かせる作りで、ヘッドから針先までの距離もしっかり取られています。

シマノ系はその中間くらい。単体で測った数字だけを見るより、ヘッドへ付けた時にどこで止まるかを見た方が違いをつかめます。

ダイワ系には、写真のように短めのユニットもあります。ヘッドに近い位置でフックが止まる仕掛けなら、無理に長くしない方がネクタイへ絡みません。
針先はネクタイ先端の少し内側から同じ位置
最初に合わせる位置は、針先がネクタイ先端の少し内側から同じくらい。少し隠れる程度なら、落としている途中の絡みも抑えられます。
細身のネクタイやカーリーテールは、フックが後ろへ出るほど回転しやすくなります。アタリがあるのに乗らない日だけ、後ろの針を半段ほど伸ばして様子を見ます。
アシストライン・針・段差の決め方
自作の良さは、針先が鈍った時に惜しまず交換できること。もう一つは、ネクタイに合わせてフックの位置を自分で変えられることです。
アシストラインは8号前後から決める
S〜Mクラスの針なら、アシストラインは8号前後。指で押さえながら巻けて、結び目も大きくなりすぎません。
細すぎると擦れや結び目が気になり、太すぎると小針のチモトだけが大きくなります。大鯛や根の荒い場所で太くする場合も、まずはネクタイの動きを邪魔していないかを見てください。
針サイズはネクタイへ触る位置で変える
ネクタイの先に歯形が付くのに掛からない。そんな時は、針を大きくする前に後ろの針を少し伸ばします。
逆に、掛かってもすぐ外れるなら、フックが後ろへ出すぎて口の外へ浅く掛かっていることもあります。段差を少し短くして、それでも変わらない時にサイズを見直す。この順なら、何が合わなかったのか分かりやすくなります。
完成品やバラ針から選びたい方は、サイズ・軸の太さ・針先の違いを別の記事で詳しく紹介しています。
段差は短い針を前、長い針を後ろにする
2本針は、短い方をヘッド側、長い方をネクタイの後ろ側へ。真鯛が後ろから追ってきた時に、長い針が口元へ届く並びです。
ただ、段差を広げすぎると長い針ばかりがネクタイへ絡みます。2本とも先端付近に収まる範囲で、少しだけ前後へずらすくらいから始めます。
タイラバフック自作に使う道具6選
ここからは、私がフックを作る時に使っているものと、同じ用途で選べるものを6点紹介します。
最初から必要なのはアシストラインと針だけ。接続パーツやチューブは、船の上でもたつかず交換したい方にあると便利です。
- 小さめの真鯛針にも結び目を作れる
- 段差フックを複数作れる
- 完成品の替え針にも採用例がある
初めてアシストラインを買うなら、シーハンターから始めるのが無難です。
8号前後はS〜Mクラスの針へ巻き付けても、チモトは小さめ。
10号以上は強度を上げられる反面、小針では結び目の存在感が増えます。
最初の2本段差なら8号前後が向いています。
- 真鯛の硬い口へ刺し込みを狙える
- 紅牙系のパーツと組み合わせられる
- 自作と替えフックの両方で使える
紅牙のヘッドや接続パーツを使っているなら、同じシリーズでそろえられるフックSS。
針だけで買えるので、短めと長めの2種類を同じ針で作れます。
完成品の長さが手持ちのネクタイに合わない時も、アシストライン側で位置を変えられます。
- 軽い力で刺し込みを狙える
- ショートバイト対策に使える
- 小さめの段差フックを作れる
弱いアタリを拾いたい時に試したい細身のサーベルポイント。
太軸より小さな力で針先が入る一方、強引なやり取りには向きません。
ドラグを締め込みすぎず、針先が甘くなったら早めに替える使い方が合います。
- フックユニットを交換できる形にできる
- ネクタイやスカートを一体化できる
- 船上での組み替え時間を減らせる
自作フックをネクタイごと交換したい時に便利な接続パーツ。
自宅でユニットまで組んでおけば、船の上では結び直さず交換できます。
色やフックの長さをよく替える方ほど、用意しておくと手返しが良くなります。
- 結び目の露出を抑えられる
- フックまわりの遊びを調整できる
- 仕掛けの見た目もすっきりする
結び目や接続部の引っかかりが気になる時に足したいシリコンチューブ。
むき出しの結び目へネクタイやスカートが絡むのを抑えられます。
針を結ぶだけなら必須ではありませんが、ユニットまできれいに組みたい時に役立ちます。
- ラインが通る遊動仕掛けに使える
- ヘッドやネクタイを組み替えられる
- 自作フックと既製パーツを合わせられる
遊動式のタイラバを自分で組み替える時に使うスルスルパーツ。
ヘッド、ネクタイ、フックを分けて触れるため、自作フックを手持ちの炎月へ合わせられます。
潮が変わってヘッドやネクタイを替える場面でも、接続部まで用意しておくと交換がスムーズです。
自作しないほうがいい場面もある
フックは自分で作れますが、毎回自作にこだわる必要はありません。
釣行前日の夜に慌てて結ぶくらいなら、市販の替えフックを袋から出して持って行く方が安心。暗い部屋で急いで作った結び目を、魚を掛けてから心配するのは嫌なものです。
針サイズが決まっていないなら完成品で感覚をつかむ
まだ針の位置が分からない方は、まず完成品を使ってみてください。よく掛かったフックを一つ取っておけば、自作する時の見本になります。
反対に、何度も絡んだフックも捨てる前に長さを測っておくと参考になります。「この長さは出しすぎ」と分かるだけでも、同じものを量産せずに済みます。
代用ラインは根巻き用と本線用を分ける
「余っているPEラインで代用できないか」と思う方もいるでしょう。根巻きや仮止めに細い糸を使うことはありますが、フック同士をつなぐ部分は専用のアシストラインがおすすめです。
魚が掛かれば、結び目には想像以上の負荷がかかります。摩耗や締め込みに不安を残したくないので、私はシーハンターのような専用品を使っています。
3本針はショートバイト対策の追加手段
2本針でネクタイの先だけ触られる日には、3本針が助けになることもあります。ただし、針が一本増えれば絡みも増えます。
最初から3本にするのではなく、まず2本針の長さを合わせる。それでも届かない時だけ、後ろの1本を少し長くした3本針を試すくらいで十分です。
乗らない・バレる日はフックだけで直さない
アタリがあるのに乗らないと、つい針のサイズを替えたくなります。けれど、針先が鈍っているだけかもしれませんし、ネクタイの先だけを噛まれていることもあります。
一度に全部替えると、何が効いたのか分かりません。私は針先、長さ、ネクタイ、巻く速さの順に一つずつ見ています。
針先が鈍っている日は交換が先
まず針先を爪へ軽く当てます。同じ場所に止まらず滑るなら交換時。鈍った針のまま長さを触っても、真鯛の硬い口には入りません。
自作フックを何セットか持って行く一番の良さは、惜しまず交換できることです。1匹釣った後や根掛かりした後は、次に落とす前に針先だけ触っておきます。
ネクタイだけ噛まれる日は半段長くする
ネクタイに歯形が残っているのに掛からないなら、魚は追ってきています。後ろの針だけを少し伸ばし、ネクタイ先端へ近づけます。
一気に長くすると次は絡みやすくなるので、動かすのは半段ほど。それでも先だけを噛まれるなら、ネクタイを少し短くする方が効く日もあります。
バレる日は長さを短くして針サイズを見る
掛かってもすぐ外れる時は、口の外へ浅く掛かっていないかを見ます。フックがネクタイより後ろへ出すぎているなら、まず長い側を少し短くします。
それでも浅い掛かりが続く時は、針を一段小さく。大きな針ほど掛かるわけではなく、魚の吸い込む力に対して重すぎることもあります。
自作フックはケースへ分けて持つ
せっかく作ったフックも、袋へまとめて入れると針先同士が当たります。使う前から鈍らせないよう、スリットフォーム付きケースか小さなパーツケースへ分けておきます。
ケースの中を使用済みと未使用で分けておくと、帰宅後に洗うものだけ取り出せます。水洗いした後はしっかり乾かしてからケースへ。塩が残ったまま閉じると、針先も結び目も傷みやすくなります。
フックやネクタイを分けて収納できるケースは、こちらの記事で紹介しています。
針先を替えられるとタイラバの一日が変わる
タイラバフックを自作する理由は、節約だけではありません。針先が甘くなったら惜しまず交換でき、ネクタイの噛まれ方を見て長さも変えられます。
最初に作るのは2セットで十分です。シーハンター8号前後とS〜Mクラスの針を使い、手持ちのタイラバへ付けて長さを見てください。
よく掛かった一本ができれば、あとはそれを見本に必要な数だけ増やせます。ヘッドやネクタイまで含めた仕掛けの組み方は、こちらの記事で紹介しています。







