タイラバリールのギア比はどれがいい?ローギア・ハイギアの選び方
2026年05月21日
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タイラバリールのギア比を選ぶ時、「等速巻きが大事ならハイギアは速すぎるのか」と感じることはありませんか。
逆に、ローギアを選ぶと、深場やドテラ流しで回収が遅れ、底を取り直す回数が減るのかも気になる部分。
実際、タイラバで釣れない時は、「ギア比が合っていないのか」「巻き速度が速すぎるのか」「潮に対して巻き取り量がズレているのか」が分からなくなることがあります。
そのまま感覚だけで選ぶと、魚が追っているのに食い切らない、巻き感が重くて続かない、といった違和感につながることも。
最初の1台は、ハンドル1回転あたり60〜70cm前後。浅場から中深場まで使える海域を広く取れる範囲です。
深場や潮が速いエリアが多いならローギア寄り。
ドテラ流しや回収距離が長い船なら、ハイギア寄りで回収テンポを作る選び方になります。
この記事では、タイラバリールのギア比を「ハンドル1回転の巻き取り量」まで落とし込みながら、ローギア・ノーマルギア・ハイギアの違い、釣り場ごとの選び方、比較したいリールまで順番に解説します。
まず押さえたいこと
- 最初の1台は巻き取り量60〜70cm前後
- 深場・重いヘッド・速い潮はローギア寄り
- 回収速度とドテラの手返しはハイギアが強い
- ギア比だけでなく巻き取り量とハンドル長を見る
この記事で分かること
- タイラバでギア比が釣りに出る場面
- ローギア・ノーマルギア・ハイギアの使い分け
- タイラバリールを選ぶ時に見る巻き取り量
- ギア比別に見たいリールの違い
タイラバリールのギア比は60〜70cm前後から選ぶ
タイラバ用リールを1台だけ選ぶなら、ハンドル1回転の巻き取り量が60〜70cm前後のモデルから考えると釣りが組み立てやすくなります。
この範囲は、等速巻きのリズムを作りながら、仕掛けの回収にも極端な遅さが出る場面を抑えられる帯です。浅場から水深70m前後までを広く流す船なら、まずこのあたりの巻き取り量で困る場面は限られます。
ローギア寄りのリールは、重いヘッドを巻いた時にハンドルの暴れを抑えられ、潮が押しても巻きが荒れません。反面、回収は遅くなるので、何度も入れ直す釣りではテンポが落ちます。
ハイギア寄りのリールは、回収とラインスラックの処理が速いぶん、ドテラ流しや深いポイントで助かります。ただし、同じ感覚でハンドルを回すとタイラバのスピードが上がります。アタリが出る速度を外すと、魚が追っても食い切らない時間が増えます。
最初から尖ったギア比を選ぶより、まずは60〜70cm前後。そこから「もっと軽く巻きたい」「もっと速く回収したい」と感じた時に、PGやHGへ振るほうが大きく外れません。
ギア比は数字より巻き取り量で見る
リールのギア比は、ハンドル1回転でスプールが何回転するかを表す数字です。ただ、船の上で体感するのはギア比の数字そのものではありません。
実際に効いてくるのは、ハンドル1回転で何cmラインを巻き取るかです。
同じギア比でもスプール径が違えば、巻き取り量は変わります。PG表記でも60cm台を巻くモデルがあり、HG表記でも機種によって巻きの重さや手元の感覚は変わります。
タイラバでは、底を取ってから一定の速度で巻き続ける時間が長くなります。巻き取り量が大きすぎると、ハンドルの少しのブレがタイラバの動きに出ます。小さすぎると、回収やタッチアンドゴーで遅れが出ます。
カタログを見る時は、ギア比の横にある最大巻上長、またはハンドル1回転の巻き取り量を先に見ます。数字の見方が変わるだけで、PG、HG、XGの印象もかなり変わります。
ローギア・ノーマルギア・ハイギアの違い
ギア比の違いは、巻き速度だけでなく、ハンドルにかかる重さ、一定速度の出し方、回収テンポに出ます。
ローギアは巻きの暴れを抑える
ローギアやPGは、ハンドル1回転の巻き取り量が少ないタイプです。重いタイラバヘッドを使う時や、潮が速くて仕掛けが強く引かれる時に、ハンドルの回転を落ち着かせられるのが魅力。
特に水深があるポイントでは、巻き始めの重さが体力を削ります。ローギア寄りのリールなら、タイラバの重みを受けながらでも一定速度を作りやすく、ネクタイの動きが急に跳ねる場面を減らせます。
一方で、回収速度は控えめです。浅場で何度も落とし直す日や、船長から速い入れ替えを求められる釣りでは、回収の遅さが気になることがあります。
ノーマルギアは1台目の軸になる
ノーマルギアは、ローギアほど回収が遅くなく、ハイギアほど巻き速度が走りません。巻き取り量60〜70cm前後のモデルなら、等速巻きと回収の両方を取りにいけます。
浅場、港から近いポイント、水深40〜70m前後の船、軽めから標準的なヘッド。このあたりを中心に釣るなら、ノーマル寄りのリールで一日通せる場面が多くなります。
タイラバを始めたばかりの人ほど、釣れる巻き速度を体で覚える時間が大切です。ノーマルギアはハンドル操作のクセが出すぎず、速巻きにも遅巻きにも振れるため、1台目の軸にできます。
ハイギアは回収とドテラで強い
ハイギアやXGは、ハンドル1回転の巻き取り量が多くなります。仕掛けの回収、底取り直し、ラインスラックの処理が速く、流し直しの多い船ではテンポを作れます。
ドテラ流しでラインが斜めに出る時も、余分な糸を素早く拾えるため、着底後の立ち上がりが遅れにくくなります。深場で何度も回収する日は、この速さがかなり効きます。
ただし、ハイギアは手元のハンドル速度がそのままタイラバの速さに出ます。ゆっくり巻いているつもりでも、実際の巻き取り量は多くなりがち。真鯛が追ってくるのに食い切らない時は、ハンドルを半回転ずつ落とすくらいの意識が要ります。
水深と潮でギア比を選ぶ
ギア比は、釣り場の水深と潮の強さで決めると判断が速くなります。
水深30〜50m前後の浅場なら、60〜70cm前後の巻き取り量でテンポよく探れます。重すぎるヘッドを使わない日なら、ノーマル寄りのリールで底取りから巻き上げまで自然につながります。
水深70mを超えるポイントや、100g以上のヘッドを多用する海域では、ローギア寄りのリールが活きます。仕掛けが重くなるほど、ハイギアは巻き上げ時の抵抗が増えます。一定速度を保つより、ハンドルの重さに負けて巻きが乱れることもあります。
潮が速い日も同じです。タイラバが強く引かれている時は、リール側で速さを足しすぎないほうが、ネクタイが泳ぐ幅を保てます。ローギアやノーマル寄りで、ハンドルを淡々と回せる状態を作ります。
反対に、流し替えが多い船、ドテラで広く探る船、深場で回収距離が長い船では、ハイギアが生きます。巻き速度を自分で落とせる人なら、HGはかなり便利です。
ひとことで分けるなら、巻きを安定させたい日はローギア寄り、回収テンポを上げたい日はハイギア寄り。最初の1台は、その中間の巻き取り量から始めると釣り場の変化に対応できます。
ギア比別に選びたいタイラバリール
タイラバリールは、巻き取り量と釣り方の相性で選ぶとズレが小さくなります。
たとえば、一定速度でゆっくり巻き続けたいならローギア寄り。
ドテラ流しや深場で回収テンポを落としたくないなら、ハイギア寄りに振ります。
同じタイラバでも、水深、潮の速さ、船の流し方で欲しいギア比は変わります。何を軽い巻き感と感じるか、どの場面で回収速度が欲しいかまで見て選ぶことが大切です。
ここでは、巻き感の軽さを優先したいモデルから、回収速度を確保したいモデルまで、ギア比ごとの特徴が見えるタイラバリールを紹介します。
| 商品 | 販売サイト | タイプ | 巻き取り量 | 注目点 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|
紅牙100 | 詳細を見る | ノーマル寄り | 63cm | 巻き量が走りすぎない | 最初のタイラバ専用機を選ぶ人 |
150P | 詳細を見る | ローギア寄りIC | 62cm | 速度表示で巻きをそろえる | レンジと巻き速度を数字で見たい人 |
150-C | 詳細を見る | ICカウンター | 70cm | カウンターと接続機能 | 釣れた速度や水深を残したい人 |
150HG | 詳細を見る | ハイギア | 74cm | 回収と手返しの速さ | ドテラや深場の回収を速めたい人 |
150PG | 詳細を見る | ローギア寄り | 58cm | 重いヘッドで巻きが落ち着く | 潮が速い日や深場が多い人 |
CT 200PG | 詳細を見る | 丸型PG | 57cm | 剛性感のある巻き上げ | 丸型の巻き感を重視する人 |
ダイワ 23紅牙 100
紅牙100は、タイラバ専用機として機能を絞ったロープロ型リール。
巻き取り量が極端に速くならず、底取りから巻き上げまでのリズムを作れる位置にあります。
カウンターまでは要らないけれど、タイラバ向けの軽い握り込みと素直な巻き感が欲しい人へ。
浅場から標準的な水深の船で、まず巻き速度を体に入れたい時の軸になります。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 6.3
- 最大巻上長
- 63cm/ハンドル1回転
- 自重
- 205g
- 最大ドラグ力
- 5.5kg
- 糸巻量PE
- 0.8号-400m、1号-300m
- ハンドル長
- 130mm
出典: DAIWA 紅牙 製品ページ
ダイワ 紅牙 RX IC 150P
紅牙 RX IC 150Pは、カウンター付きでレンジを見ながら巻けるタイラバ向けリール。
P表記の落ち着いた巻きで、重いヘッドや潮の抵抗を受ける場面でもハンドル操作を急がされません。
速度表示を見ながら巻けるため、釣れた時のハンドルテンポを再現できます。
深場に入る船、同じレンジを何度も通したい釣りで判断を速める1台。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 5.5
- 最大巻上長
- 62cm/ハンドル1回転
- 自重
- 235g
- 最大ドラグ力
- 6kg
- 糸巻量PE
- 1号-400m、2号-200m
- ハンドル長
- 110mm
ダイワ 紅牙 IC 150-C
紅牙 IC 150-Cは、タイラバで使うレンジ、巻き速度、落とし直しを数字で追いたい人へ向けたICカウンター機。
150-Cは低速すぎず高速すぎない巻き取りで、浅場から中深場まで釣りを組める位置です。
船の流れ方や潮の押し方が変わっても、表示を見ながら同じ層へ入れ直せるのが大きな利点。
感覚だけに頼らず、釣れた再現性を高めたい時に効きます。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 6.3
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- 自重
- 275g
- 最大ドラグ力
- 7kg
- 糸巻量PE
- 1号-400m、1.5号-250m
- ハンドル長
- 130mm
シマノ 23エンゲツ プレミアム 150HG
エンゲツ プレミアム 150HGは、ライン回収の速さを活かしてテンポよく探るためのハイギア機。
ドテラ流しでラインが斜めに入る時や、深場で回収距離が長い時に、余分な糸を素早く拾えます。
同じ速さでハンドルを回すとタイラバが走るため、巻き速度を意識できる人ほど性能を活かせるタイプ。
速い回収と細かなレンジ管理を両立したい時に強いリールです。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 7.4
- 最大巻上長
- 74cm/ハンドル1回転
- 自重
- 220g
- 最大ドラグ力
- 5kg
- 糸巻量PE
- 0.8号-400m、1号-330m、1.5号-200m
- ハンドル長
- 55mm
シマノ 23エンゲツ プレミアム 150PG
エンゲツ プレミアム 150PGは、タイラバの巻きが速くなりすぎる人や、重いヘッドを多用する海域で力を出すPGモデル。
ハンドル1回転の巻き取りが控えめなので、潮を受けた仕掛けでもネクタイの動きが暴れず、一定速度を作れます。
回収の速さより、巻き上げ中の安定を取る選び方。
深場、速い潮、重めのタングステンヘッドを使う釣りで頼れる方向です。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 5.8
- 最大巻上長
- 58cm/ハンドル1回転
- 自重
- 220g
- 最大ドラグ力
- 5kg
- 糸巻量PE
- 0.8号-400m、1号-330m、1.5号-200m
- ハンドル長
- 55mm
シマノ 25オシアコンクエスト CT 200PG
オシアコンクエスト CT 200PGは、丸型ボディの剛性感とカウンターを組み合わせたリール。
タイラバだけでなくライトジギング寄りの釣りも視野に入る人なら、重い仕掛けを巻く時の落ち着きが魅力になります。
PGの巻き取りで速度を抑えながら、深場での巻き上げに力を温存できるタイプ。
軽さより巻きの質、コンパクトさより剛性を重く見る人向けです。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 4.8
- 最大巻上長
- 57cm/ハンドル1回転
- 自重
- 300g
- 最大ドラグ力
- 8kg
- 糸巻量PE
- 1号-400m、1.5号-260m、2号-200m
- ハンドル長
- 51mm
ギア比を決めた後に見る3つの仕様

ギア比だけでリールを決めると、船の上で別の不満が出ることがあります。最後に見ておきたいのは、ハンドル長、カウンター、ドラグの3つです。
ハンドル長は、巻きの軽さに直結します。長めのハンドルやダブルハンドルは、一定速度を保つ時に手の動きが安定します。重いヘッドを巻く釣りでは、ギア比よりハンドルの力点で印象が変わることもあります。
カウンターは、タイラバの再現性を上げます。何mで当たったか、どの速度で巻いたかを見られると、次の投入で同じ層を通せます。特に潮でライン角度が変わる日は、感覚だけより数字を見られるリールのほうが修正の一手が速くなります。
ドラグは、真鯛が掛かった後の追従に関わります。ギア比が合っていても、ドラグが硬すぎると口切れが増えます。逆に緩すぎるとフッキング後の主導権を取れません。巻きのギア比を決めたら、ドラグ音と滑り出しも店頭や釣行前に触っておきます。
ハイギアで釣れない時に見る巻き速度
「ハイギアにしたら釣れない」と感じる時は、リールそのものより巻き速度が合っていないことが多いです。
ハイギアは、同じハンドル回転でもタイラバが長く移動します。ノーマルギアと同じテンポで回すと、ネクタイが速く泳ぎすぎたり、真鯛が追う距離を詰め切れなかったりします。
対策は単純です。ハンドルの回転数を落とし、1秒に何回転しているかをそろえます。カウンター付きリールなら、巻き速度表示を見ながら、当たった速度を再現します。
それでも重く感じる日や、潮が速くてハンドルが安定しない日は、ローギア寄りのリールへ替える意味があります。ハイギアは悪いギア比ではなく、回収速度と巻き速度の管理を自分で切り分けるリールです。
巻き取り量で釣り方を決める
タイラバリールのギア比は、強そうな表記で選ぶより、ハンドル1回転の巻き取り量で見るほうが釣り場に合う判断が速くなります。
最初の1台は60〜70cm前後。深場や速い潮、重いヘッドが多いならローギア寄り。ドテラ流しや回収距離の長い船ならハイギア寄り。ここまで決めると、リール選びの方向はかなり絞れます。
ギア比は、真鯛に直接見える数字ではありません。真鯛が見るのは、ネクタイの速度と動きの乱れです。自分が一定に巻けるリールを選べば、釣れる速度を再現する時間が長くなります。
買う前は、ギア比の表記だけで止まらず、巻き取り量、ハンドル長、カウンターの有無まで見ます。自分の船宿の水深と潮に合う1台なら、タイラバの巻きはもっと落ち着いて組み立てられます。






