ティップランはベイトリールでもできる!選び方とスピニングとの使い分けを解説

2026年10月08日

ティップランはベイトリールでもできる!選び方とスピニングとの使い分けを解説

ティップランのベイトリールは、親指でスプールを押さえながらエギを落とし、クラッチ操作で巻き上げに移れる船用のリール。

タイラバやイカメタルで使っているリールを流用したくても、ロッドや巻いているPEが合わなければエギを動かしにくくなります。

ベイト用ロッドを用意できるなら、小型の船用ベイトリールでティップランは可能です。基準は、船の指定に合うPE0.6〜0.8号を巻けることと、エギをシャクって止めた時の持ちやすさ。

一方、これからタックルをそろえ、軽いエギを投げて探ることも多いなら、専用スピニングタックルが候補です。

この記事では、ティップランで使うベイトリールの選び方から、スピニングとの使い分け、予算別の候補までを紹介するので、手持ちを流用する場合も新しく買う場合も、自分の釣り方に合う機種を選べるでしょう。

この記事で分かること

  • 手持ちのベイトリールを使う条件
  • スピニングとの使い分けとロッドの適合
  • PE糸巻量・巻取量・カウンターの選び方
  • 予算と兼用先が異なる船用ベイトリール

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ベイト用ロッドがあれば小型の船用リールでティップランができる

船上でアオリイカとティップランエギを手にして釣果を見せる女性アングラー

ベイトリールでも、エギを着底させ、シャクった後に止めて、穂先に出るアタリを取るのがティップランの基本。シャクリでエギを動かしたら、穂先を安定させてステイ中のアタリを待ちます。

船用の小型ベイトリールは、海水対応、必要なPE糸巻量、ドラグ調整がそろっていれば候補になります。ただし、スピニング用ロッドへベイトリールだけを付け替える使い方は避けます。ガイドの配置やリールの保持方法が異なるため、必要なのはベイトリールの装着を想定したロッド。

タイラバ用ロッドはエギの重さだけで代用を決めない

タイラバ用ロッドの適合重量に入っていても、ティップランにそのまま合うとは限りません。曲がりが大きいロッドではシャクった力をエギへ伝えにくく、穂先が入り過ぎるとステイ中の小さな変化も捉えにくくなります。

ベイト用であること、追加シンカーを含むエギの総重量に対応すること、シャクリ後に穂先を止められることが必要です。専用ロッドや兼用可能なモデルを使い、乗る船にもタックルの条件を尋ねておくと安心です。

釣り方からタックルをそろえたい方は、ティップランエギングの基本を参考にしてください。

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ベイトは底取りを繰り返しやすく、キャストには機種の対応が必要

船上でベイトリール付きのティップランロッドを持つ女性アングラー

ベイトリールの利点は、クラッチを切って糸を出し、着底時にスプールを親指で止め、そのまま巻き上げへ移れることです。ベールを開閉せずに落とし直せるため、底を取り直す動作を片手で行えます。

ただし、エギが底に着いてもスプールが回り続けると糸が浮き、バックラッシュの原因になります。落下中から親指を添え、着底したらすぐに回転を止める操作が欠かせません。

釣り方・タックルベイトを使う時の条件スピニングを使いたい場面
足元からエギを落とすクラッチとサミングで底を取り直すサミングに慣れておらず、まず基本操作を覚えたい
軽いエギを投げて探るリール・ロッドともにキャスト対応が必要投げる機会が多い、軽いエギを使う
重いエギで底を取るロッドの適合重量と巻上負荷が合う手持ちの専用タックルで無理なく底が取れる
タイラバなどと兼用するPE号数・自重・巻取量が両方に合うティップランだけで使うタックルをそろえる

カウンター付きの船用ベイトリールすべてが、エギを投げる釣りに対応するわけではありません。この記事の船用機も、キャスト用ブレーキを備えたリールと同じ扱いにはできません。キャストの可否はリールとロッドの取扱説明書、船上のルールに従います。

スピニングで専用タックルを組みたい方は、ティップランリールの番手・ギア比・ハンドルの選び方を参考にしてください。

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PE0.6〜0.8号の糸巻量と、ハンドル一回転の巻取量で選ぶ

まず乗る船の指定PE号数を優先し、指定がなければPE0.6〜0.8号を使うタックルが候補です。巻く長さは水深だけでなく、船に流されて斜めに出る分や高切れで失う長さも含め、船の推奨量に合わせます。

カウンター付きは細いPEを設定できるかが大切

糸がスプールに収まることと、カウンターがその号数に対応することは別です。たとえば標準のLIGHT SW X ICの入力対象は、PE0.8・1・1.5・2号。PE0.6号を使いたい場合に、同じ号数を設定できると思って買うと合いません。

深溝スプールへ細いPEを巻く時は、必要に応じて下巻きを入れ、説明書に従って糸巻量を登録します。糸を少なく巻いたままでは、一回転の巻取量も仕様表の数値より小さくなります。

号数やリーダーをそろえたい方は、ティップランのPEラインの選び方を参考にしてください。

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回収を繰り返すなら巻取量70〜80cm前後が候補

ギア比だけでなく、ハンドル一回転で何cm巻けるかを比べます。LIGHT SW X ICから150DHXGでは69〜81cmが目安になり、頻繁にエギを回収するなら巻取量の多いモデルが候補です。

一方、巻取量が多いほど少ない回転数でエギが上がるため、シャクリと巻きの幅を合わせる必要があります。タイラバでゆっくり巻く用途も多いなら、回収の速さだけで高いギア比を選ばないほうが釣りに合います。

カウンターは糸の長さ、フォールレバーは補助機能

カウンターが示すのは、基本的にリールから出た糸の長さ。船が流れてラインが斜めになれば、表示が40mでも真下の水深が40mとは限りません。底を取った時の表示や巻き上げた長さの目安として使い、船長の水深説明と区別します。

フォールレバーはスプールの回転を抑える補助機能で、ティップランの必須装備ではありません。抵抗を強くするとエギが沈みにくくなるため、潮に流されて底が取れない時の解決策にはなりません。

費用を抑えて始めるならLIGHT SW X ICとMAX DLC H

入門向けの船用カウンター機では、PE0.8号を使うならLIGHT SW X IC、糸巻量を下巻きから設定して使うならMAX DLC Hが候補です。どちらも、キャスト性能より足元から落とす船釣りの機能を優先したリールです。

商品画像価格帯タイプ自重ギア比最大巻上長PE糸巻量最大ドラグ注目点・こんな人に詳細
LIGHT SW X IC RLIGHT SW X IC R入門船用カウンター付きベイト240g6.369cm0.8号300m5kgPE0.8号で底取り詳細を見る
MAX DLC HMAX DLC H入門船用カウンター付きベイト220g7.073cm1.5号200m5kg下巻きで細糸を合わせる人詳細を見る

最大巻上長はスプール外径での仕様値、糸巻量は掲載型番の仕様です。実際の巻取量は巻いた糸の量で変わります。

LIGHT SW X ICはPE0.8号で始めたい人に

PE0.8号

LIGHT SW X IC R

LIGHT SW X IC R
240g一回転69cmPE0.8号300m

こんな人におすすめ

PE0.8号で底取り

  • PE0.8号のカウンター入力に対応
  • 一回転69cmで巻き上げ
  • アルミフレームを採用

LIGHT SW X ICは、カウンターを備えたダイワの小型船用ベイトリールです。

標準型の糸巻量はPE0.8号300mで、カウンター入力も0.8号に対応。

240gのアルミフレームに一回転69cmの巻取量を組み合わせ、費用を抑えて底取り時の糸長を追いたい人の候補になります。

PE0.6号は設定対象外なので、細糸を使う人は号数の制限に注意が必要です。

詳しいスペックを見る
品番
LIGHT SW X IC R(右巻き)
自重
240g
ギア比
6.3
最大巻上長
69cm/ハンドル1回転
糸巻量PE
0.8号300m
最大ドラグ力
5kg
ハンドル長
100mm(ダブル全長)

出典: 製品仕様

PE0.6号を設定したい場合は対象外です。名前が似たLIGHT SW X IC SSとは糸巻量や設定が異なるので、標準型を前提に比べてください。

MAX DLC Hは下巻きで糸量を合わせて使う入門機

費用を抑える

MAX DLC H

MAX DLC H
220g一回転73cmPE1.5号200m

こんな人におすすめ

下巻きで細糸を合わせる人

  • 自重220gの小型船用機
  • 一回転73cmで回収
  • 電池を自分で交換可能

MAX DLC Hは、大きな液晶表示と交換可能な電池を備えたアブガルシアの船用カウンター機です。

自重220g、ハンドル一回転の巻取量は73cm。

深溝スプールのため、細いPEは下巻きを入れて必要な長さを巻き、カウンターを学習させる使い方になります。

詳しいスペックを見る
品番
MAX DLC H(右巻き)
自重
220g
ギア比
7.0
最大巻上長
73cm/ハンドル1回転
糸巻量PE
1.5号200m
最大ドラグ力
5kg
ハンドル長
105mm(ダブル全長)

出典: 製品仕様

重い仕掛けを長時間巻くなら、巻き上げ性能を重視して選びたいところです。MAX DLC Hは、費用を抑えて船釣りを始めたい人の候補になります。

回収の速さと軽さを両立するならバルケッタプレミアム150DHXG

何度もエギを入れ直す釣りでは、リールが重くなり過ぎず、回収も速いことが利点になります。中級の候補として挙げる150DHXGは、入門機と同じ220gで一回転81cmです。

商品画像価格帯タイプ自重ギア比最大巻上長PE糸巻量最大ドラグ注目点・こんな人に詳細
24 バルケッタプレミアム150DHXG24 バルケッタプレミアム150DHXG中級船用カウンター付きベイト220g8.181cm0.8号400m5kg頻繁な回収・入れ直し詳細を見る

最大巻上長はスプール外径での仕様値、糸巻量は掲載型番の仕様です。実際の巻取量は巻いた糸の量で変わります。

150DHXGは一回転81cmで入れ直しを速くする

速い回収

24 バルケッタプレミアム150DHXG

24 バルケッタプレミアム150DHXG
220g一回転81cmPE0.8号400m

こんな人におすすめ

頻繁な回収・入れ直し

  • 220gと一回転81cmを両立
  • 片側60mmのダブルハンドル
  • 巻上時への干渉を抑えたフォールレバー

24バルケッタプレミアム150DHXGは、カウンターとフォールレバーを備えた小型船用リールです。

片側60mmのダブルハンドルと一回転81cmの巻取量があり、ラインが斜めに出た後の回収を少ない回転数で行えます。

落下時に掛けた抵抗が巻き上げへ影響しにくい、新しいフォールレバーも特徴。

詳しいスペックを見る
品番
24 バルケッタプレミアム150DHXG(右巻き)
自重
220g
ギア比
8.1
最大巻上長
81cm/ハンドル1回転
糸巻量PE
0.8号400m
最大ドラグ力
5kg
ハンドル長
60mm(片側)

出典: 製品仕様

PE0.8号400mの深溝なので、必要量がそれより少なければ下巻きで調整します。速い回収を優先するならDHXG、ゆっくり巻く釣りとの兼用を優先するなら別のギア比も比較対象になります。

タイラバと兼用する上位機ならオシアコンクエストCT200MG

ティップランだけのために、高価で重いリールを選ぶ必要はありません。上位機の200MGは、タイラバでも使い、重量より金属ボディと巻上機構を重視する人向けの候補です。

商品画像価格帯タイプ自重ギア比最大巻上長PE糸巻量最大ドラグ注目点・こんな人に詳細
25 オシアコンクエストCT200MG25 オシアコンクエストCT200MG上位船用カウンター付きベイト300g5.566cm1号400m7.5kgタイラバ兼用・巻上機構重視詳細を見る

最大巻上長はスプール外径での仕様値、糸巻量は掲載型番の仕様です。実際の巻取量は巻いた糸の量で変わります。

200MGは軽さよりタイラバの巻き操作を重視する人に

タイラバ兼用

25 オシアコンクエストCT200MG

25 オシアコンクエストCT200MG
300g一回転66cmPE1号400m

こんな人におすすめ

タイラバ兼用・巻上機構重視

  • 金属ボディの丸型船用機
  • 一回転66cmのMG
  • カウンターとフォールレバー搭載

25オシアコンクエストCT200MGは、金属ボディにカウンターとフォールレバーを備えた丸型リールです。

ギア比5.5、一回転66cmのMG仕様で、タイラバの一定速の巻きも想定した構成。

インフィニティドライブなどの巻上機構を備え、複数の船釣りへ使う上位機として候補になります。

詳しいスペックを見る
品番
25 オシアコンクエストCT200MG(右巻き)
自重
300g
ギア比
5.5
最大巻上長
66cm/ハンドル1回転
糸巻量PE
1号400m
最大ドラグ力
7.5kg
ハンドル長
55mm(片側)

出典: 製品仕様

自重は300gで、220gの機種との差は80g。ティップランのシャクリを繰り返す用途だけなら、この重さと価格を受け入れる必要があるかが分かれ目です。軽さや回収の速さを優先する人には、150DHXGのほうが条件に合います。

着底したらクラッチを戻し、シャクった後は穂先を止める

船からエギを落として探るティップランのイメージ

エギを落とす時はクラッチを切り、スプールへ親指を軽く添えます。着底で糸の出方が止まったらスプールを押さえ、クラッチを戻して余分な糸ふけを巻き取ります。底へ置いたまま糸を出し続けないことが、根掛かりとバックラッシュを減らす基本。

その後はエギをシャクり上げ、穂先に適度な張りを残してステイさせます。避けたいのは、シャクリ終わってからの握り直しや大きな姿勢変更。アタリを待つ構えでシャクリを終え、穂先の戻りや押さえ込みに集中します。

ラインが斜めに出過ぎて底が取りにくくなったら、回収して入れ直します。増量時の上限は、追加シンカーを含めてロッドが対応する総重量。リールのフォール抵抗を強くして底を取ろうとするのではなく、エギの重さと投入位置を調整する場面です。

ベイトでも、着底とステイが安定するタックルにする

ティップランにベイトリールを使うなら、ベイト用ロッドと船の指定に合うPEを組み合わせ、着底でスプールを止められることが基本です。カウンターやフォールレバーの多さより、シャクリからステイまで無理なく操作できる重さと巻取量が大切になります。

足元から落として底を取り直す釣りにはベイト、軽いエギを投げる機会が多いならスピニング。それぞれの釣り方に合うタックルで、斜めに出過ぎたラインは回収し、底を取り直したらエギをシャクって静かに止める。ベイトでもスピニングでも、穂先を安定させてアオリイカが抱く間を作ることが、ティップランの基本です。